◇◆俳句  鷹荒く女のこころ攫ひけり
        鷹荒く女のこころ攫ひけり

某月某日/酒中日記

「ラ・メール」へ食べにおいで、とアマゾン加寿子が言うから、わたしはハレクラニ・ホテルまで行った。リリー・アラモアナとジンバブエ・ベア子と4人、たまの散財をしようというわけだ。なんだか19世紀植民地の宗主国スノッブが集う社交界にまよいこんだような店のたたずまいで、椰子の島なのにフレンチの給仕がたくさんいた。

いろいろ食べた中では、フォアグラとムール貝のスープがおいしかった。飲みものは白ブドウ酒だが、アマゾン加寿子はこのあと車をころがして帰るから飲まぬという。ジンバブエ・ベア子はホルスタインのごとき図体に相違して酒のイケナイ女で、ジンジャーエール、結局、リリー・アラモアナとわたしで例によって例のごとく、1本ではすまず2本いった。

ちょっとぐらい、ええやないの、とリリー・アラモアナはアマゾン加寿子にけしかけたが、アマゾン加寿子は国禁を守るというので、グラスにはつがずじまい。そのかわり、おしゃべりと食べる方でうめあわせ。

アマゾン加寿子はこのあいだ行ったインドの写真を見せてくれた。ハンセン氏病で鼻欠け、手無しになっている人々や、人糞だらけの神殿、そういう写真を、善美をつくした豪華なフレンチレストランの店内で見るのは、また、かくべつの風趣であった。アマゾンが大声で解説し、色男のボーイ、こっち見る。

「ゼヒ、インドは見てらっしゃいよ」

とアマゾンにいわれて、わたしは大いに心うごく。ジンバブエは親孝行者で、「父母いますときは遠く遊ばず」である。アラモアナは、亭主孝行で「亭主いますときは遠く浮かれず」である。わたしだけ遊び心をそそられる。

亭主といえば、アマゾンの夫君の安藤広重が、今日、いっしょにいくとダダをこねたよし。男コドモの出る幕ではないのダ。

いちばんよく食べたのはジンバブエ・ベア子であった。(みんなより、鴨料理一皿分多い)いちばんノンベエは例によってわたしであった。白ブドウ酒2本の95パーセントをあけた。

ジンバブエ・ベア子が、「そんなに飲んで・・・酔っ払わないのォ」といさめるので、「酔っ払ってなんかいないわ」と啖呵をきって立ち上がったとたん、バッグをひっくり返して、小銭をばらまく。
[PR]
by leilan | 2004-11-17 21:57
<< ◇◆<結婚しない関係>破棄、慰... ◇◆地球の温暖化、もはやイデオ... >>


バッカスの神さまに愛されたい
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧