えらいこっちゃ!
(日経・国際面より)
ロシア中央銀行は、通貨を米ドルに連動させる為替制度を廃止し、2005年からユーロを
中心に構成する通貨バスケットを指標に相場を管理する手法を導入する。
欧州が主要貿易相手である実態を踏まえ、ユーロとの連動を高める狙い。外貨準備高に
占めるユーロの比率も引き上げる。
この決定、アメリカドルに対するインパクトは物凄いはず。
スノー財務長官(この人、無能だと思う)FRBのグリーンスパン議長(この人、凄玉)も、
ややや・・・と慌てふためいているだろうに、日経の報道ぶりは悠長だ。
世界第一位の燃料資源輸出国であるロシアのルーブルは、ここのところの原油高騰を受けて、最も強い通貨であるべきだ。
ところが現実には、最大の輸入相手であるEUに対して通貨安が続いて来た。それは、ロシア・ルーブルが米ドルにリンクして来たためだ。
米ドルが基軸通貨でいられるのは、石油輸出国がドルで原油決済するからだが、ロシアが原油の決済通貨を切り替えれば、他の産油国も雪崩を打って切り替える可能性がある。
そうなれば、米ドルの独歩安となり、いくら日本が買い支えても追いつかない。アメリカがデフォルト(債務不履行)する恐れが出て来る。
今月は、為替に大きな動きが出て来るだろうと睨んでいたし、わたしのフォーチュンティリングではそう出ているのだが、これだったのか、という思いだ。ということは、来年の3月と7月は為替は相当大胆な動きをする。マーケットも然り。