◇◆群発自殺、ウェルテル現象を防ごう
インターネットで同士を募って、集団自殺するという事件が相次ぎ、
マスメディアも大々的に報道しているが、
それがまた、次の自殺を引き起こすことにもつながっている。

これら一連の集団自殺をしたのは、比較的若い男女ばかり。
これまで何のつながりもなく、
インターネットで仲間を募ったというので、
現代社会を象徴する出来事のように報道されている。

また、練炭をたいて死ぬという方法まで類似している。

「群発自殺」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。
ある人の自殺が引き金となって、
その後、複数の人が自殺を引き起こす現象をこう呼んでいる。

群発自殺には、古くは18世紀のヨーロッパの例がある。
ゲーテの発表した「若きウェルテルの悩み」のラストシーンで、
主人公が銃により自殺するのであるが、
その直後に、ヨーロッパ各地で、
小説の主人公と同じ方法で自殺する若者が相次いだという。

そのため、ヨーロッパではこの小説を発禁処分にする国さえ出たほどだった。
社会学者の中には、この種の連鎖的な自殺を、
「ウェルテル現象」と呼ぶ人もいる。

こうした群発自殺は外国の例ばかりではない。
近松門左衛門が心中をテーマにした人形浄瑠璃を発表したところ、
その後、心中が流行し、
江戸幕府が上演を禁止したという事実もある。

また最近では、
1986年に歌手の岡田有希子さんが自殺した後の2週間に、
30数名の若者が後追い自殺した例もあった。
それもほとんどが岡田さんと同じく、
高いところから飛び降りて亡くなっているのだ。

若者に群発自殺の犠牲者になる危険が高いと指摘されてきたが、
職場、病院、学校でも群発自殺は起きている。
自殺の危険の高い人にとって、
他者の自殺は非常に強い衝撃をもたらす。
まるで、自分が取るべき見本を示されてしまうかのように感じる人さえいる。

マスメディアにかかわる人に是非ともお願いしたいことがある。
世間の注目を集める自殺をセンセーショナルに知らせるのではなく、
予防のためにどのような方法があるのかをもっと報道してほしい。

誰がどのような原因でどういった方法で自殺したという情報ばかりでなく、
予防のための建設的な情報も精神科医や心理学者と連携しながら、
どんどん伝えてほしいと心から願うものである。

Excite エキサイト : 社会ニュース
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by leilan | 2004-11-29 10:36
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