俳句  恋のころ来し神社にて寒牡丹
恋のころ来し神社にて寒牡丹

祖父の足袋かざす祖母の手火鉢かな

寒椿肌ふれあひてめざめあふ


和田誠さんの「麻雀放浪記」を観たのは、
あれはまだ昭和だったと思うが、
いきなり驚かされたのは、「東京の花売り娘」だった。

精巧に作られた焼跡のセットに路面電車が走り、
グレイの空を烏がよぎって飛ぶタイトルバックに、
文字通り<いきなり>という感じで、
岡晴夫の歌が流れたのである。

アナーキーな歌だった。
底抜けに明るい歌なのに、空虚で、
憧れがテーマのはずなのに、
どこか投げやりな溜息が聞えてきた。

戦後のまだ焼跡の匂いの残る街の風景には、
どうして癖のある、どちらかと言えば嫌らしい声と、
歌い方があんなにも似合うのだろう。

  青い芽を吹く 柳の辻に
  花を召しませ 召しませ花を
  どこか寂しい 愁いを含む
  瞳いじらし   あのえくぼ
  ああ東京の  花売り娘

そして、出目徳の高品格。
リアリティという点で、高品格は逸品であった。

極東ブログのエントリがすばらしかったので、
それについて書きたいと思ったが、
ちょっと押せ押せなので、また明日にでも。
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by leilan | 2005-01-12 19:05
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バッカスの神さまに愛されたい
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