俳句  酔ひ醒めや背中に感じ入る余寒

薄氷を舐めて猫くる勝手口     (薄氷=うすらい)

酔ひ醒めや背中に感じ入る余寒

もの忘するたびふり仰ぐ春の雲



会社勤めをしていて、いちばん辛いのは上司とうまくいかないときだ。
これは、わたしにも経験がある。
<奥飛騨慕情>の松本ボスは部下にとことん任せるタイプだった。
こういうタイプは部下を育てるのがうまい上司だと思う。

ところが、松本ボスの後任になったTボスは、
何でもかんでも自分でやらないと気がすまない。
いわゆる、部下に任せられないタイプだった。
しかも、わたしが女だということで、信頼がおけなかったらしい。

まだ、均等法なんか出来る、いわば夜明け前の時代だったが、
わたしは大卒ということで男たちと肩を並べて仕事していた。
とは言え、必要があればお茶汲みもするし、
留守の同僚の電話もバンバンとる。
そこに、なんたらかんたら、こだわるようなタマでもない。
仕事は生き物だ。

ところがTボスは、新規のプロジェクトからわたしを外した。
これには、さすがに同僚の男たちが抗議してくれたが、
Tボスは「女に出来る仕事ではない」と、頑固に譲らなかった。

すっかり意気消沈したわたしを見て、当のTボスが、
「まさか、れいさん、自殺しないだろうな」
と心配しているのを、同僚から伝え聞いて、
「自殺するくらいなら、相手を殺しますがな。丑の刻参りって効くらしいよ」
なんてほざいておいたが、
Tボスは、この冗談をどうもまともに受け取ったとみえて、
わたしはすぐに配置転換させられた。

正直に伝えた同僚もTボスを嫌っていたので、
「れいさんは、市谷八幡神社の氏子だそうです」
なんて、五寸釘をちらちらさせるようなことを言っちゃったらしい(爆)

でも、わたしは配置転換させられたお蔭で、
組織の中で多少の辛酸もなめ、
これはいい経験だったと、いまも時おり振り返ることがある。

そしてわたしは根が勝手者の猫で(会社では猫をかぶっていたが)
忠犬にはなれぬ人間だということが自分で判っていたので、
その後円満に退社して、フリーランスとなった。

以来、勤め人を辞めたとこを一度も悔やんだことがない。
どんなに苦しい場面に遭遇しても、フリーランスでよかったなと思う。

上司と折り合いが悪いと、神経を病んだり、ときには自殺する人がいる。
会社での上下関係を絶対視すると、不幸な結果になる。
上司だからといって、なにも特別に尊敬することはない。
「しゃーない上司に当たったな」
と思っていれば気がラクだ。

それはほかの人間関係も同じで、どの世界にもある。

実の母親と相性の悪い人から、
「母をブタだと思うわけにはいかないし・・・」
と相談を受けたので、
「しょうがないから、ブタだと思えば」
とアドバイスした。

会社では人事異動があるから、
「それまでの期間はしゃーない」
と思えばいい。
しかし、その気持ちは見せないのがコツだ。

過激な手段をとるのなら、
会社だったら転職する、結婚相手だったら離婚する、
実の親の場合は遠隔地へ逃げる、担任だったら転校する。
しかしこういったことは冒険で、うまくいくかどうかはわからない。

わたしは自分の人生経験から、他人とは幾分距離をおいてつき合う。
ところが、この匙加減が下手というか、むやみに情熱的な人は、
上司に対しても思い入れが強く、忠実な部下になる。
忠実であればあるほど、欲求不満が蓄積する。
だからいったん関係がまずくなると、相手を怨んだり、
決定的に喧嘩別れしたるする。

人づき合いがダメだと言う人は、得てして、
他人は信用できないと攻撃ばかりしている。
他人を攻撃するのは自分を攻撃するのと同じだ。

人間はさまざまで、他人は思うようにはならない。
また、相手に過度な欲求をもつから、また腹も立つ。

まあ、人間関係のトラブルというのは運・不運のところがあるさ。
しょうがないね。
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by leilan | 2005-02-15 19:01
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