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『俳句』  香水や恋の仇とすれ違ふ


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             香水や恋の仇とすれ違ふ  麗蘭




『俳句』  香水や恋の仇とすれ違ふ_b0048657_7533339.jpg JEAN PATOU JOY

パリのクチュリエ、ジャン・パトゥが1930年発売した
香水の女王と賞される不朽の名香。



その香ぐわしさは中途半端な小娘ではおおよそ負けてしまう。
ジャンパトゥにふさわしい大人の女になるまで、娘たちはおあずけだ。
女の年輪をかさね、やがて絽の羅(うすもの)などゆるりと着こなした時、
名香の封印は優雅に解き放たれる。

三島由紀夫の『美徳のよろめき』のヒロインが愛用していた。

私の憧れの香水。



だった。

扇千景がジャンパトゥの香りをまき散らして、
1350 Ala Moana のエレベータに乗り込んで来るまでは.....。
見果てぬ女の夢が瞬く間に、費えた。

ダイナマイトのようなおばさんだった。


『俳句』  香水や恋の仇とすれ違ふ_b0048657_9223560.jpgその扇千景がはじめて立候補したとき、
林寛子という本名で立候補した。

当時アイドル歌手だった
チャビー(スラングで小太り)な林寛子と
勘違いする人はいないのだろうかと
心配したものだ。




この選挙のとき、
私は東京一区の開票アルバイトをしたのだが、
そこで、この心配を上回る事実に遭遇した。

投票用紙に「八千草薫」と書いている人が何人かいたのだ。
扇千景のことだろうと思ったが、この投票はもちろん無効である。
ほかにも、横山フックと書いている人も多かった。
こちらは横山ノックの間違いである。
by leilan | 2005-05-14 00:09 | 俳句
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バッカスの神さまに愛されたい

by leilan
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