『俳句』  はまなすや外人墓地は海を向き


♪碧空
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          はまなすや外人墓地は海を向き  麗蘭




旅のひと
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組織の中にいて束縛されていた頃の夢を見ることがある。私は根が風来坊なたちなのだろう。自由の身になっても世間のしがらみが時に重たい。

江戸から明治にかけて、自由気ままな生活をしていた人たちがいたことを、民俗学者・宮本常一は「忘れられた日本人」で紹介している。

(宮本常一著  忘れられた日本人  岩波文庫)

彼らは「世間師」と呼ばれ、
奔放な旅をしながら仕事を見つけ、
最後は村に帰り文化の伝達者の役割を果たしていたという。

長州の宮本伊太郎という人は幕末の戦争に参加。
その後、木挽き、大工と職業を転々としながら旅を重ねた。

故郷に妻がいながら旅の仕事先で、
村長の仲人ですてきな娘と結婚。
家のほうでも2年経っても帰って来ないので調べたらこの有様。
ようやく連れ戻されたそうである。

現在では重婚騒ぎでとんでもない野郎ということになるが、
大した騒ぎにならならずその後九州、台湾と遍歴している。
いわば出稼ぎの気ままな人生といえるが、
その先々で経験をいかした仕事をして役に立っている。

また河内長野の左近熊太という人は、妻に先だたれ、
56歳で気ままな旅に出かけている。
そして旅先で知り合った易者と一緒に旅をしながら、
大いに見聞を広めている。

旅先でたまには女にも手を出したりした気楽な旅であったが、
時代の動きを敏感に察知する能力もあり、
旅先で多くの知識を学んでいる。

紹介した二人の世間師はその立場、体験は違うが、
何故村人が彼らを「世間師」と呼んだのかに興味がある。

彼らは村や旅先でそれまでの体験、
見聞したことを伝達していた。
いわば「世間学」の師であったわけである。

明治から大正、昭和の前半にいたる間、
どの村にもこのような「世間師」が少なからずいた。
それが村を新しくしていくための、
ささやかな方向づけをしたことはみのがせない。

気ままな旅をしながら、
村人から人生の師と崇められた「世間師」は、
今の社会にはいないタイプの人たちである。

この本は日本の文化を陰ながら築き支えてきた伝承者たちを、
歴史の舞台に登場させた宮本民俗学の代表作と言われている。

ところで、昭和30年代のわが家には、
時々、こういう人たちが泊まっていくことがあった。
おそらく、祖父の気質が敷居を低くしていたものと想像する。

どの人も、いい歳をしたおじいさんで、
明治の前半に生まれた人々ではなかったかと思う。

まだ幼かった私が、
「あの人は、だあれ?」
と訊くと、家の者は皆、判子で捺したように、
「旅のひとですよ」
と答えていた。

いちばん思い出に残る旅のひとは石郷岡さんというおじいさんで、
よくこの人に手を引かれて、あちこち連れていってもらった。

どこかの洋食屋でマカロニサラダを食べたとき、
「れいちゃん、マカロニに穴が開いているのはナ、
スパゲッテイを作るためなんですぞ」
と教えてくれたのを今でも憶えているのだが、
本当なんだろうか?

石郷岡さんは漢学者だったと聞いた。
弟の名前は石郷岡さんが名付け親で、
漢学者のせいか、ちょっと懲りすぎの名前である。
そのせいで就学以来一度たりとも、
正しい呼称で呼ばれたことがないそうだ。
お気の毒なことである。

昭和40年代になって高度成長がはじまると、
こうした旅のひとが来られることはなくなった。

わが家には若山牧水の短冊がいくつかあるが、
牧水もまた旅のひとで、泊まっていくことがあったそうだ。




玄人の粋・神楽坂芸者衆
b0048657_1730093.jpgお引き摺りの姐さん方が、お座敷で舞う動画を発見!
ここをクリック。
芸者衆の踊りは残念ながらやや固い。
下地のない女衆が今は芸者になっているのだろう。
その点、長唄連は年季が入ってさすがのものである。




海苔のクリームソースパスタ

  見た目はイマイチだが、これがうまい!

 Pasta alla crema con alghe
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●材料(2人分)

パスタ      120g
生クリーム   200cc
焼海苔      2枚
ゆずこしょう   適量
塩         適量



〔作り方〕
(1) パスタをゆでる。
(2) 鍋に水少々を入れ、そこで海苔をとかす。
(3) 海苔がとけたら生クリームを入れ、一度わかす。
(4) (3)にゆであがったパスタを入れ、塩、ゆずこしょうで味を調える。

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by leilan | 2005-05-27 07:24 | 俳句
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