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『俳句』  六月や水車をまはす水の束

♪埴生の宿
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            六月や水車をまはす水の束  麗蘭




埴生の宿
『俳句』  六月や水車をまはす水の束_b0048657_15123713.jpg「ビルマの竪琴」

太平洋戦争末期のビルマ戦線、井上隊長率いる小隊は英軍に包囲される。窮地を悟られぬよう「埴生の宿」を口ずさんでみせた彼等が耳にしたのは英軍兵士が歌う同じメロディーの「埴生の宿」だった。収容所へ向かう一行の中で水島上等兵に特命が与えられた。終戦を知らずに抵抗を続ける日本軍に投降を呼び掛けよというものだった。だが、説得に応じない同胞が次々に玉砕する様を見、赤い大地に累々と横たわる屍を見た水島はある決意をする。「おーい!水島!一緒に日本へ帰ろう!」戦友たちの声を背に僧となった水島上等兵がビルマの大地を歩く・・・

心ならずも戦争に行き、よその国を荒らす。
そんな戦いのむなしさ、
悪いことをしたと現地に残る日本兵がいるということ。


長崎原爆:米記者のルポ原稿、60年ぶり発見
『俳句』  六月や水車をまはす水の束_b0048657_15413889.jpg
被爆直後の長崎をルポした米記者の原稿が、アメリカの検閲で闇から闇に葬られたが、その原稿が60年ぶりに発見されたという毎日新聞の記事。

これは大スクープというべきだろう。



長崎原爆:米記者のルポ原稿、60年ぶり発見 検閲で没収

長崎原爆ルポ:波紋広がる 「60年の空白」に怒り

日本の伝統主義者(右翼)たちの不可解に、この原爆がある。
日本は世界でたった一つの被爆国なわけで、
本来なら「原爆反対!」と日の丸を掲げ街宣するのが、
国粋の伝統主義者たるものじゃないのか、と、まあ素朴に思う。
が、実際はそうならない不思議。不可解。


アースダイバー『俳句』  六月や水車をまはす水の束_b0048657_13465872.jpg
中沢新一の『アースダイバー』が面白い。

うちの弟が、
でんぱ系のおねえちゃんが好きそうな本だから」って、ハワイ旅行の友人に託してくれたのだ。

でんぱ系って、、、あたしゃ「マスプロアンテナ」か?

♪見えすぎちゃって困るのぉ~ って、マスプロアンテナのCM知ってます?
ま、確かに、幽霊なんかよく見る体質なのだが。

「アースダイバー」
この言葉、めちゃくちゃカッコイイが、
アースダイバーはアメリカ先住民の神話らしい。
はじめ世界には陸地がなく、一面水に覆われていた。
勇敢な動物達が、水に潜って陸地を作る材料を探してくる
困難な任務に挑む。
ビーバーやかもめが失敗した後、
最後にカイツブリが水にもぐり、
水かきにひと握りの泥をつかんで持ってくる。
その泥を材料にして、陸地は作られるという神話。

神さまが頭の中に描いたプログラムで世界を作ったのではなく、
水中深くダイビングして取ってきたわずかな泥を材料にして、
からだをつかって世界は創造された。
この街も同じではないのか?
中沢新一は縄文海進期の地図をもって、ママチャリに乗り、
「アースダイバー式」東京の旅にでる。

そして、見たこともない野生の東京が立ち上がる。
縄文の夢、江戸の記憶・・・。
太古の聖地にはタワーが聳え、沼は歓楽街へと姿を変えた。
地下を流動するエネルギーと
この街の見えない構造を探る神話的精神の冒険!

岬は「サッ」といわれる場所であり、
そこはかつて現世のルールから免れて生きているものが、
死者と交わる聖地だった。
縄文期に人が海を見渡したであろう聖地に、
21世紀の今日いまだ神社がある不思議。
そして、ほとんどの放送局がなぜかそこにある不思議。

「サッ」には神と交信できるでんぱ系が昔からいた場所で、
現在そんな場所によりによって放送局(電波)があるのよ~
誰も縄文時代の地形なんか知らなかったのに、
あるべくしてあるんだよ~、
というのがおもしろい。

こういう不思議にウハウハするから、
まあ、弟のヤツに「でんぱ系」と笑われる。

でも、縄文ていうのはいまでも生きているんだョ。
なんとなくやな土地だとか、なんとなくいい土地だとか、
そういう雰囲気は変わらないのね。

縄文地図を見ると、
渋谷の宮益坂あたりは川に沿った横穴の住宅地で、
渋谷駅は大きな深い川。
円山町は台地で裏手に湧き水の出る神泉があった。

神泉というと、殺害された東京電力の女性を思い出す。
彼女と私は同い年で、同じ時代を生きて来た。
だから、彼女のことはいまだに引っ掛かっている。

あの事件が起こるはるか昔から、
神泉はなんだかまがまがしい土地のような気がして、
なんとなく私は避けていた。
そこが、かつて火葬場で、
人を葬る人が多く暮らすところだったと、この本で知った。
死にまつわる場所を私は避けていたんだろうか。

昔から、なぜか湯島天神が好きだった。
なんて気持ちのいい場所なんだろうと思っていた。
それが、縄文地図を見ると、
湯島天神はほんとうに太平洋が一望できる岬だった。

都心なのに、風に吹かれているような場所だし。
湯島天神から切通坂を見下ろすあの感覚は、
岬から海を見る感覚だったんだと思うと納得がいく。
古い神さまは縄文の川の傍にいる。

東京タワーや品川駅も、
想像通りのにぎやかさで縄文期にも人が暮らしていた。
芝公園は古墳が満載だ。

さて、残りを今晩、読むぞー



蛍、写生句

『俳句』  六月や水車をまはす水の束_b0048657_2092362.jpg
  木橋ゆく濃墨に蛍また蛍


濃墨(こずみ) 墨色の濃いもの。



by leilan | 2005-06-17 22:20 | 俳句
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バッカスの神さまに愛されたい

by leilan
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