『俳句』  世界中のひとへおやすみ夜の秋


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           世界中のひとへおやすみ夜の秋  麗蘭




日本の若い人たちと話していて、
近頃よく耳にするのが "自分らしく生きたい" というセリフだ。

こうしたセリフを吐く人の志はどこか似通っていて、
みな同じように見えるんだな。

自分らしさなど全然意識せず、
周りの雰囲気に流されず、
自分のやるべきことを苦労しながら地道に
やり続けている人というのは、
その人らしい着目点で、いろいろ総合すると、
"その人らしい生き方" になっているように感じる。

意識しようがしまいが、
"自分らしく" あるならば、
生きにくさを覚悟しなけらばならない。

しかし、実際には、
自分らしさを強く求めている人の方が、
生きにくさを避けて逃げるところがあるように感じられる。

それにしても、なぜ、生きにくさを避けて通りたい人の方が、
"自分らしさ" を声にすることが多いのだろう。

誰が見ても個性的で独自の人生を送っている人は、
自己表現とか、自己実現など、微塵も考えていない。

彼等の関心ごとは、自分を超えた外の世界であり、
その外の世界と呼応したり反発したり、
心動かされる明らかな存在としての自分自身を常に確認している。

もしかしたら、自分らしさを強く願望する人は、
自分が一番可愛く、自分にしか関心がないのだろうか。

そうだとしたら、可愛い自分が、
生きにくい世界で、あぁ惨め・・と思いながら
生きていくことは耐えられないだろうから、
それを避けて通ろうとするのは自然なことだが、
それを避けることで、ますます自分らしさから遠くなって、
さらに強く自分らしさを切望せざるを得ないという
負のスパイラルに陥ってしまう。

それはともかく、
今日の日本のメディアが、
「自分らしくて、多少の困難はあるけれど、軽々と乗り超えていく格好よい人生」
という幻想ばかりふりまいて、
ゆえに、そうした「生き易さ」を、
イージーに手に入れたいと願う人が増えているのかもしれない。
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by leilan | 2005-08-05 16:39 | 俳句
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