『俳句』  饒舌のをんな二人や葡萄食む

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            饒舌のをんな二人や葡萄食む  麗蘭





味覚粗野のアメリカでも、
特にハワイは美味しいものの無いところと思われている。
先だって、ニューヨーク・タイムズの食味コラムニストに会い、
「ハワイのレストランで何処が美味しいと思われますか?」
と訊いたら、

"Nothing in Hawaii , absolutely nothing in Hawaii."

と言われたけれど、
必ずしもそうではない。

観光客の知らぬチャイニーズ、タイ、ベトナミーズで、
なかなかの小店がある。

ただ、こういう店には栄枯盛衰があって、
中国人や東南アジア人のオーナーにすれば、
「アメリカの奴ら、何食べさせても同んなじ。味のことちっともわからない」
と、確かにそう言いたくなるだろうが、
それで手を抜き出した店は、
だんだん客が寄りつかなくなり、
数年経たずして代替わりしてしまう。

「味の良し悪しに鈍感な人、一杯いる。
だけど、自分が作れないだけで、分かる人もたくさんいる。
アメリカ人を馬鹿にしてはいけない」
という建前の店が、結局長続きしている。

ところが、この手の店が繁盛に気をよくして、
ワイキキの一等地に進出し、
構えを広げたりすると、
たちまち駄目になる。

どうも、こういううまいもの屋は小店のうちが花で、
食べ物商売で巨富を築こうと思ってもそれは無理らしい。
観光客や不特定大多数を相手に華々しい成功をしたければ、
もっと別の算段手腕が要るのであって、
これもまた一種の才能だから、馬鹿には出来ない。

「商売というのは、チャチを相手にするのが一番儲かるんだよ」
と、祖父はかつて言った。
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by leilan | 2005-08-31 06:49 | 俳句
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