『俳句』  菊日和とこやの看板くるくると

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            菊日和とこやの看板くるくると  麗蘭





犬を散歩させるときは、
ポチのマーキングに合わせて、
つい下を向いて歩いていることが多い。

下ばかり見て歩いているとマンホールが目に入る。

マンホールというのは man hole であるから、
本来は保守点検のために人間が入れるくらいの大きさのものを言う。

マンホールの表面には、
しばしば、何らかの意匠なり文字なりが描かれている。

父の友人に、
このマンホールを北は北海道から南は沖縄まで、
写真に収めている人がいる。
家業そっちのけで打ち込んでいるので、
上野広小路のおじさんは、よく奥さんに叱られている。

その時、私の視界に飛び込んできたマンホールには
「うすい」
と書かれていた。

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「うすい??」
「もしや、ここは"臼井"さんの私道なのでは?」

実家の近所には "臼井" さんというお宅があって、
ここの "臼井三兄弟" は神童の誉れ高く、
三人が三人とも東大に合格した秀才一家だった。

次男と三男とは歳が近いので、
子供のころ、よく一緒に遊んだが、
これに、角さんの神楽坂の息子たちも混じって、
雨の日は、
角さんが息子可愛さのあまり建てた
木造平屋の建物で遊んだ。

そこには、卓球台なんかもあって、ちょっとした体育館だった。

さすが、角さんだよねぇ。

しかし、立花隆の「田中角栄の金脈追及」で世間が騒然とすると、
角さんは急いでこの土地をゼネコンに売っぱらった。
すぐにマンションが建ったが、
立花隆の「田中角栄の金脈追及」で、
この土地のことは触れられていない。

当時、野末陳平はこの土地の隣にあるマンションで執筆活動していて、
彼も、雑誌等で激しく金脈追及していたが、
自分のオフィスが入っていたマンションが、
実は角さんがちょろ魔化して手に入れた土地の後に建てられたことを
彼は知っていただろうか。

そういえば、角さんの倅は、
「うちのお父さん、かんぴょう巻が好きなんだよ」
と言っていた。
かんぴょう巻というのが、
いかにも角さんらしいよね。

話が脇道にそれてしまった。もとい!
マンホールの話。

「うすい??」
「いや、待て。
このマンホールは "薄い" のかもしれない。

小さいころに公園の砂場を掘って作った落とし穴の要領で、
この上を通ると蓋がバリッと割れて、
ああぁぁぁぁぁぁ~
てな感じになるかもしれないという警告なのでは?」

「"さわるな!危険" とか "食べられません" みたいなものか?」

「頓智小僧の一休さんは、
"このはし渡るべからず" と書かれた橋のたもとで、
"端をわたらなければいいんでしょ"
とのたまって橋の中央を渡ったそうだ。
やな小僧だねぇ」

「するってぇと、何かい。
この "うすい" ってのはなにかの謎かけだってのかい?」

などというアホな独り対話を30秒以内でこなす私であった。

とりあえず、このマンホールをやり過ごして歩く私の頭の中は
"うすい" の謎で一杯であった。

そのせいで、やたらと視界にマンホールが入ってくる気がする。
普段は全く気にしていないものも、
気になり出すと無性に気になる。

なぜに "うすい" なのか?

家に戻り、父にこの疑問をぶつけてみた。




「うすい? あぁ、雨水のことだ。二十四節気にもあるだろう」

ですって(笑)

♪あたし馬鹿よね、お馬鹿さんよね~
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by leilan | 2005-10-03 08:30 | 俳句
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