夜半の秋たぬき寝入りで待ってゐる 麗蘭
テレビで東京オリンピックの昔の映像とか流れると、
そこに集まっている日本人の顔が昔の顔をしている。
今の日本人の顔と違って、頬骨が高くって、
ああ、昔の日本人の顔だなとしみじみ思う。
それが夏なんかだと、
男は白いホンコン・シャツで、
野球場の映像なんか真っ白になっている。
野球選手だって、
イチローみたいな顔した選手はいなかった。
その点、ゴジラ松井は最後に残った木造家屋だ。
体型も然り。
普通のパパママから
すんごくスタイルのいい子が、がんがん生まれている。
なんでああなっちゃうんだろう。
しかし、顔つきや体型よりも
実は精神構造のほうが変化は大きいと思う。
私のように「てなもんや三度笠」見て育ったのと、
コンピューターグラフィックスを見て育つのとでは、
これはもう全然違うだろう。
懐かしのテレビ番組みたいなもんの中に、
きっと、懐かしのファミコンというのが入っているんでしょうね。
そんな中で、
この人が誰なんだか私にはまったく判らないのだが、
今どき珍しい昭和30年代の顔を見つけた。
めし食って育ちました的な、
農村ガテン系のたたずまいだ。
これぞ現代の "ホヤ" ではないか。
この写真集が二丁目のゲイたちにひっぱりだこらしいのだが、
ホモセクシュアルって、こういうのが好きなのか?
てっきり、沖雅也系 "トリュフ" が好きなんだとばっかり思ってた。
私は "ホヤ好み" なので、
美形の役者系には感じない。
むしろ、アンバランスにセックス・アピールを感じる。
どこか欠点のある方が断然魅力的だ。
お財布なんかもたないで、
ポケットにそのままお札入れて、
駅のベンチでスポーツ新聞読んでるような男がいい。
そのお顔がガテン系なら、なおさら惹かれる。
48歳、ちょっと毒茸だけど、嫁にもらってほすい。