『俳句』  寝とぼけの犬の鼻さき木の実落つ

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            寝とぼけの犬の鼻さき木の実落つ  麗蘭





村上不安度
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阪神電鉄の筆頭株主である村上ファンドの村上世彰氏と、阪神電鉄の西川社長のトップ会談が終了し、村上氏は会談終了後、「タイガースの上場にはこだわらない」、「ファンの声を、球団上場も含めて球団運営に反映してほしい」と提案したことを明らかにした。村上世彰氏は「私どもは、上場にこだわっているわけではない。上場することが阪神電鉄の株主価値を上げるかどうかを議論していただいたうえで、上場も1つの選択肢だと思っている。『ファンの方々がどういうことを望んでいるかを聞いてください』、『そのうえでまた考えましょう』ときょうお願いしました」と述べた。



村上ファンドが阪神電鉄の株を買い占めている。

この件は、ライブドアの件によく似ているが、
実は、事情はまったく正反対である。

「買い占めは自由経済に任せるといい」
ということにはならない。
 
この問題を理解するには、本質を考えるといい。
すると、次のことがわかる。

ライブドアの場合には、事業展開の一環として、球団買収があった。
しかし村上ファンドの場合には投機的な売り抜け、
つまりマネーゲームのために、阪神電鉄の株式買収がある。

その違いは、何か? 

「全体としての増減があるか」
という観点から見たとき、
ライブドアの場合には全体としてプラスになるが、
村上ファンドの場合には全体としてマイナスになる。

ただし、全体としてマイナスになるとしても、
村上ファンドだけは大きな利益を得ることができる。
それも、短期間に。

これは、詐欺師の手口だ。

一般にハゲタカファンドは、
安値で買って、価値を高めてから、数年後に高値で売る。

この場合は、全体としての価値が高まるから、問題はない。
むしろ、好ましい。

一方、村上ファンドは、
安値で買ってから、数カ月後に、高値で売り抜ける。

どうやって? 

市場で売れば、高値で売るどころか、安値で売るしかない。
そこで、売る相手としては、当の会社自体にする。
そうすれば、当の会社は大損するが、
村上ファンドだけは大儲けだ。

では、どうやって? 

当の会社が短期間に大幅に価値を高めることはできない。
しかし、当の会社が短期間に大幅に価値を下げることはできる。
このことを、脅迫の材料にする。

「おれの言うことを聞かないと、お前の価値を大幅に下げてやるぞ」
と脅迫して、
「いやなら、高値で引き取れ」と強要する。

まあ、詐欺というよりは、脅迫に近い。

今回の場合はこうだ。
球団の株を上場しても、それ自体は、特に損得はない。
たとえば、百億円の価値の物を百億円で売って、
親会社が百億円を手に入れれば、親会社は損得がない。
ここまでは、普通の市場原理である。

ただし、その先が違う。
詐欺師は、次のようにする。

市場に出た株式のうち、51億円分を高値で買い占める。
そのあと、この51億円分の株式を、倍の百億円で引き取れと要求する。

こう要求されたら、親会社としては、「はい」と承諾するしかない。

なぜか? 

ここには、次の原理があるからだ。

球団の価値は、市場にとっての価値に比べて、
親会社にとっての価値は、ずっと大きい。

球団の価値は(たとえば)百億円にしかならないだろう。
それは、市場価値である。
つまり、経済的に独立採算性を取った場合の価値だ。

一方、親会社にとっては、市場価値をはるかに上回る価値がある。
それは、宣伝効果や付随効果だ。
(優勝セールの価値や、電車に乗ってもらう価値)

こういう価値があるから、
親会社にとっては、全体で百億円の2倍か3倍の価値がある。
となると、たとえ高値でも、その株を引き取るしかない。
なぜなら、もしも球団が他の地方に移転したら、
親会社は倒産しかねないからだ。

こうして、脅迫が成立する。

たいてい、
詐欺師が「友好的にふるまいますよ」と述べると、信じてしまいがちだ。
しかし、詐欺師については、その言葉で判断すべきではなく、
その歴史で判断すべきだろう。
村上ファンドは、脅迫で金をむしり取ることばかりをやってきた歴史がある。

私が阪神電鉄の社長だったら、
時価発行で増資する。
第三者割当では、裁判所で否定されるだろうが、
時価発行ならば、問題はない。

株の時価が異常に高くなっているから、
時価発行で阪神電鉄は大幅な差益を得ることができるはずだ。
そして、その株式を村上ファンドが買ったとしても、別に問題はない。

たとえば、千円の価格で、千億円を振り込む。
しかし現実には、5百円の価値しかないものだ。
村上ファンドは、差し引き、5百億円の損。

阪神電鉄としては、
「あとは、お好きなようにして下さい。
社長でも何でも勝手に決めて下さい」
と言えばよい。

こういうふうに「居直られる」「丸投げされる」ことを、
詐欺師は最も恐れる。
脅迫が成立しなくなるからだ。



 
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by leilan | 2005-10-11 18:36 | 俳句
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