『俳句』  逢へばまた寂しきものを女郎花

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            逢へばまた寂しきものを女郎花  麗蘭




日の暮れるのがはやくなった。

秋の日は釣瓶落としというが、
モネの描いたような日が沈んでゆく。

何があるわけでもないが、
秋の夕暮れは昔も今もふしぎに物思わしげである。

瞬く間に暮れてゆく空の下、
ぽつりぽつりと灯がともりだした。

するべき仕事がないでもないが、明日という日もある。
今すこし、いい時間を追っていたい。

堀口大学の詩にも「夕暮れの時はよい時」というルフランがあった。

どこに行って何をしようというのでもない。
ただ、一日のうちのほんのひととき、
自分と自然との間に共感に満ちた時間が持てれば、
こんな人生でも、生きることも悪いものではないという気がする。
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by leilan | 2005-11-04 12:13 | 俳句
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バッカスの神さまに愛されたい
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