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『秀句鑑賞』  ねんねこの子の眼も沖を見てゐたり  

 ねんねこの子の眼も沖を見てゐたり  畠山譲二


ねんねこで背負われた幼い子。
その嬰児の目も、
子守の目と同じように、
はるかな沖を見ているようだ。

幼児にそんな遠方は見えるはずはないのであるが、
かわいい目を見ていると、
何かはるかなものを見ているような、
けがれのなさを感じてしまうのである。

「子の眼」に焦点をしぼりきったところが、
この句を成功させている。

(ねんねこ・冬)
by leilan | 2005-11-08 14:27 | 秀句鑑賞
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バッカスの神さまに愛されたい

by leilan
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