『秀句鑑賞』  きめかねし人事一日をふところ手
 
 きめかねし人事一日をふところ手  清水凡亭


「きめかねし人事」で軽く一呼吸、
「一日(ひとひ)をふところ手」と読んでほしい。

清水凡亭は、出版社の社長職にあった人。
洒落者として知られた。

「懐手」は、寒さしのぎに懐に手を入れることで、
和服のときに使われる場合が多い冬の季語だ。

あいつをこっちに、こいつはあっちに、
とパズルのようにはいかない人事。
誰もが納得できる結果などあり得るはずがない。

懐手をして、一日悩んでしまうのは、
きっと作者が優しい人だから。

悩んでいる本人を前に、
読者であるわたしたちには、なんとなくほほえましい感じもする句だ。

しかし、人事異動の噂というのは、
なぜ、光速より早く伝わるという性質を持つのだろう。

(懐手・冬)
[PR]
by leilan | 2005-11-23 19:08 | 秀句鑑賞
<< 『俳句』  ショール掛けさらり... 『俳句』  木枯らしの開脚前転... >>


バッカスの神さまに愛されたい
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧