『俳句』  毛布ひっぱるひっぱられまいとする

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          毛布ひっぱるひっぱられまいとする  麗蘭







中国農民調査という本、これはなかなか面白い。

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中国はもともと「二元社会」と言われている。
我々が目にする一元としての都会の他に、
他の一元としての「農村」が中国でどうなっているのかが非常によく分かる。

中国では発売しばらくして発禁となった本だそう。

これを読むと、中国の農村がいまだに、
中世の悪代官が跳梁跋扈するような時代にあることがよく分かる。

ラダーのような支配構造の中で、
もっとも身近な村のボスから搾り取られ続ける農民たち。
その恣意的な行政・徴税手法にはあきれるが、
最近の中国農村での争乱事件多発を聞いていると、
問題の根深さにこの本は十二分に触れていると思う。
実に実証的な、足を運びつくして取材した本なのだ。

最近朝日新聞に、
「2006年には中国で農業税が廃止になる」
という記事が載っていたが、
この本を読むと、中国の村々のボス達が、
あらゆる名目(村の体育館を造るだとか、だれそれが結婚するだとか)を付けて、
これでもかという徴税をしている。
そしてそれを拒んだり、上に訴えるとリンチを行う、
殺人もへっちゃらという内容を読んでいると、
本当に中国の農村は農業税の撤廃程度で救われるのかな、
という気分になる。

この本を読んで思うのは、
中央はそれなりに政策を出すのだが、
それが支配構造の下に行くに連れて簡単にねじ曲げられて、
中間・下部の行政単位の都合の良いように
共産党の支配がねじ曲げられている姿。
どうも見ていると、選挙はおりおりに行われているが、
その結果が特定人物の村支配、
地方支配の固定化につながる傾向があるようだ。

中国というとその目覚ましい経済発展に目がいきがちだ。
まあ発射台が低いところからスタートしているから、
今後も中国は発展を遂げるだろう。
しかし、8億とも言われるこの極貧の人々、
抑圧された人々を解放できないようなら、
中国という国の安定もなかなかないだろうと思う。
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by leilan | 2005-12-09 03:10 | 俳句
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