『俳句』  雪晴れを来てまっすぐな眼と遇ひぬ
                秋田おばこ(1950年代)
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           雪晴れを来てまっすぐな眼と遇ひぬ  麗蘭





先ほど帰宅して郵便ボックスを開けたら、
義妹のかこちゃんから手紙が届いていた。

中に、「心の輪を広げる体験作文」という小冊子が入っていて、
ざっと目を通すと、内閣府が毎年行っているものらしい。(ここ

そのうちの各部門の佳作以上が冊子になって発行されているのだが、
ごく短いものだし、政府の広報活動なんだから、
いっそのことウェブにも載せれば、
もっと多くの人が目にすることもできるのにと思うが、
上記の内閣府のサイトに作文そのものは出てはいないようだ。

その冊子に付箋が付いていた。
妹はその佳作の作文を読んで、涙をこぼしたという。

どれどれ・・・と思い読んでみると、
妹がわざわざハワイまで送って来た気持ちがよく分った。

とてもいい作文なんですよ。

もちろん、私になにが分るかと問われれば一言もない。
ただ、ひとりの人間として、何度も読んで心を動かされた。

どうか、みなさんにも読んでいただけたら。


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小学生部門 ◎佳作

岐阜県
大垣市立江東小学校四年
長谷川   舜

ぼくの妹


ぼくには、二つ下の小学二年生の妹がいます。

妹は、体の中のせん色体の一本が、
ぼく達より一本多いと、お母さんから聞きました。
その時、ぼくは、不思ぎに思いました。

妹はぼくより、歩くのがおそかったし、
七才の今も、話ができないので、
ぼく達家族と会話もできません。

けれども、妹は、自分の気持を、
手や顔の表情で教えてくれます。

例えばおなかがすいた時は、左手をお皿にして、
右手で、はしを持つまねをして、合図をしてくれます。

ごはんを食べている時に、おいしいなぁと思ったら、
首を少しかたむけ、右手の人差し指を、
ほっぺに当てて教えてくれます。

そして、妹は、色々な物に、きょう味があるので、
ぼくのまねをよくします。

だから、お母さんは、
「妹は、いい事も悪い事もするので、悪い事はしないで」
と言います。

ぼくが学校で使っているランドセルを、かたにかけたり、
ヘルメットをかぶって遊んだりするので、
妹は、ぼくといっしょの学校に、
行きたかったのかなと思う時があります。

また、大事な物も勝手に、さわったりするので、
ぼくが使おうと思うと、大事な物がなくなっている時があります。

必死にさがして見つからない時は、
妹に聞くと、ポケットの中から、出してきたり、
かばんの中から、とり出して来たりして、
思わぬ所から見つかる事があります。

そんな時は、はらが立つけど思わず笑ってしまう事もあります。

外へ出かけた時は、いつも走って行ってしまうので、
必ずお母さんは、手をつないでいます。

時々、お母さんが、妹を見ていられない時は、ぼくに見ててね。
と言うので、ぼくは、妹と手をつないで面どうを見ます。

たまに(面どくさいなぁ。ぼくだって、遊びたいのに)と思う時があります。
けれども、ぼくの妹だから、しょうがないのかなと思います。

ある時、公園で遊んでいたら、
一人の男の子が、妹に向かって

「こいつ変なやつ。何もしゃべらん」

と言いました。

「だれの妹やと思っとるんや。ぼくの妹だぞ。
病気だからしょうがないだろ」

と言うと、男の子は

「病気なら、死ねばいいのに」

と言われ、

(ぼくの大事な妹なのに。
同じ人間に生まれて来たのに、
どうして、そんな事を言われなければ、いけないのか)と思い、
とても悲しい気持ちとくやしい気持ちになりました。

家に帰ってから、お母さんに、その事の話をすると
「瞬ありがとね。妹を守ってくれて」
と言って、悲しそうな顔をしていました。

妹と生活している中で、他の人が妹の事をじろじろと見たり、
いやなことを平気で言ったりするけど、
ぼくにとってはたった一人の妹で、大切な妹です。

ぼくが、言葉を教えてあげて、
いつか、ぼくと会話ができることを望んでいます。

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by leilan | 2005-12-10 18:40 | 俳句
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