『秀句鑑賞』

 雪国の言葉の母に夫(つま)奪はる  中嶋秀子


姑と嫁の争いは、永遠に絶えることがないだろう。

姑、つまり母親は、
夫の若いころによく似たわが息子がかわいくてしょうがない。
加えて、娘と違い、息子は異性だからかわいいのだ。

嫁は、といえば、
女として夫を我がものにできるのは自分だけだと分かってはいても、
義母に対して永遠に越えられない何かを感じている。

そして男は、
傾向として母親の味方をして妻に我慢を強いる人が多いようだ。
現代は幾分、違って来ているのかもしれない。

夫の故郷である雪国に共に帰った妻。
姑と夫は慣れ親しんだ言葉で楽しそうに語りあうが、
雪国出身ではない自分は会話に加わることができない。

そしてこの句は、ただ言葉の違いではない、
母と息子という親子の重ねてきた年月をすら感じさせる

(雪国・冬)
[PR]
by leilan | 2005-12-13 18:48 | 秀句鑑賞
<< 『俳句』  ラ・クンパルシータ... 『俳句』  蜜柑一つあにいもう... >>


バッカスの神さまに愛されたい
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧