『秀句鑑賞』

 冬星を弾丸となし未成年  高野ムツオ


最近、母が電車で経験したこと。

一番端の座席に母が座っていた。
その座席の手すりにお尻を乗せて、
母にのしかかるような形で立っている少女の一群。

しばらく我慢したのち、
もう少し気を使ってほしい、と注意した母に向かって、少女は一喝。

「テメエ、うるせーんだよ、ざけんじゃねーよ、
言いたいことあるんだったら最初から言えよ、このクソババア!」

娘の私と違って、母は穏やかな人だから、
やんわりと注意したことだろう。

いたたまれなくなった母は、電車を降りようと席を立った。

すると、彼女たちは爆笑。
そして、「このババア、めちゃくちゃ腹立つー」
「でも、まあいいじゃん、話のネタがひとつできたと思えば」。

二十一世紀、未成年の弾丸は、地球を滅ぼしてしまいそうだ。

(冬星・冬)
[PR]
by leilan | 2005-12-14 21:03 | 秀句鑑賞
<< 『俳句』  三十三才妹ふまじめ... 『俳句』  海鼠握れば疣(いぼ... >>


バッカスの神さまに愛されたい
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧