『秀句鑑賞』

 鳥葬のなき世に群るる寒鴉  檜 紀代


鳥葬とは、死体を野に置いて、
鳥の食べるにまかせるという葬法のこと。
死体を大気にさらす風葬と組み合わせられているのだとか。

テレビで見た記憶があるが、意外にさらりとした印象を抱いた。
実際にはチベットとインドの一部でおこなわれるだけなので、
体験する機会もないだろう。

寒鴉の群れるさまを見て、
鳥葬がない世だから退屈そうだととらえたのか。

たしかに、鴉たちは、都市が死滅し、
気楽に飛翔できる日を淡々と待っているのかもしれない。

そのとき、葬るという意味はすでに失われているのだけれど。

(寒鴉・冬)
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by leilan | 2005-12-15 22:24 | 秀句鑑賞
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