話すことだんだん少な日向ぼこ 上野章子
けっしてケンカをしているわけではない。
冬の柔らかい日差しの中で、ぽかぽかと日向ぼっこを楽しむふたり。
はじめはたわいのない会話をしていたけれど、
しばしのんびりと日向ぼっこを堪能しよう、というわけだ。
恋愛の初期段階では、しゃべることはつきない。
今まで何してたの? 何が好きで、何が嫌い?
一体、どんなことを考えているの?
互いに質問攻めで、そんな時期もとっても楽しい。
でも関係が落ち着いてきたら、
日向ぼっこの時くらい、静かにお互いの存在を噛みしめていようね。
(日向ぼこ・冬)