『秀句鑑賞』

 地の涯に倖せありと来しが雪  細谷源二


昭和16年、
細谷源二は新興俳句弾圧事件に巻込まれて検挙され、
2年余の獄中生活を送った。

その後、終戦直前に北海道開拓移民団に加わり、
一家をあげて北海道に渡る。

掲句には、期待に胸をふくらませて北海道に渡ったものの、
厳しい現実に直面している作者の思いが込められている。

正岡子規以来俳句の中で、
「しあわせ」が詠まれることはあまりなかったといっていい。
当時の俳句は貧乏と病気が主なテーマであった。

源二の句の「倖せ」も願望にとどまっている。

しかし、昭和も越えて平成になると
俳句の中にも確かな「幸せ」が登場してくる。


  しあわせに目もあけられず花吹雪  鷹羽狩行


今日、日本はクリスマス。
細谷源二が希求したささやかな「倖せ」に思いを馳せつつ、

メリークリスマス。

(雪・冬)
[PR]
by leilan | 2005-12-26 07:47 | 俳句
<< (。・ω・)ノ゙  みんなの『... 『俳句』  聖夜いま東京タワー点灯す >>


バッカスの神さまに愛されたい
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧