『秀句鑑賞』

 女房も同じ氏子や除夜詣  初代中村吉右衛門


初代播磨屋と千代夫人はともに浅草の生まれで、
氏神様は三社様だったという。

初代中村吉右衛門は伝説的な名優だが、
俳句も余技とは言えないくらい達者であった。
師系は高浜虚子。

昭和30年代くらいまで、「除夜詣」ということばが残っていた。

古来、日本の文化はいわば「日の出、日の入り文化」で、
一般には日の出を拝んでからのお詣りが「初詣」と考えられていた。

除夜詣は近隣の氏子たちが除夜の鐘を聞いて、
とくべつ着飾るわけでもなく、
普段着で気軽に地元の氏神様にお詣りに行くことであり、
それに対し初詣は晴れ着を着て、
日の出を迎えてからお詣りに行くものと、
ある意味で区別されていた。

播磨屋は、その神経質が禍して二度の結婚に失敗。
当時、浅草からでていた千代夫人は、
おっとりしたすれていない芸者だったという。
そこを松竹の大谷社長が買って、二人を一緒にさせたそうだ。

その夫婦仲のよさは掲句から伝わってきて、温かい。

(除夜詣・冬)
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by leilan | 2005-12-31 15:54 | 秀句鑑賞
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