『秀句鑑賞』

 逢ひにゆく息の白さにおどろきし  加藤三七子


恋する炎はたとえどんなに寒い冬でも燃え上がる。
誰にも消すことはできない。

でも、大好きな人に会いに行く途中、
自分の吐いた息の白さに思わずびっくりしてしまった。

こんなに寒いのに、どうして私は飛び出してきたんだろう。
今夜会わなくたって、明日でもよかったのに。

でも、恋にためらいは禁物だ。
会いたい、と思った瞬間を逃してはならない。
あの人のもとへ走り出しているこの時は、
息の白さすら愉快に思えるのだ。

(白息・冬)
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by leilan | 2006-01-12 20:53 | 秀句鑑賞
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