『秀句鑑賞』

 おでん煮ゆはてはんぺんは何処かな  辻征夫


「はんぺんは何処かな」という大袈裟な物言いのもたらす滑稽に俳味がある。

辻征夫の俳句は文句なく楽しい。
575で表現する楽しさが素朴にあふれており、
これは従来の俳句史に不足していたものではないだろうか。

次もおでんの句。

 東海の小島の磯のおでんかな

言うまでもなく啄木の歌を踏まえており、
おでんで飲みながら泣き濡れている泣き上戸の男のようすなどが目に浮かぶ。

貨物船と号して、おもしろい俳句をたくさん作った。

2000年1月14日死去。

(おでん・冬)
[PR]
by leilan | 2006-01-19 19:51 | 秀句鑑賞
<< 『俳句』  しんさんを思ふ夜 『俳句』  山高ければ >>


バッカスの神さまに愛されたい
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧