『俳句』  はらぺこスパゲッティ

b0048657_11552367.gif




    大寒やウルトラマンが胸を病む


    読みさしのページにみかん雨催ひ


    ミスハワイ準ミスハワイ赤マント


    牡丹雪海あり見えぬ重たさよ


    立ちすくむほどの青空ゆりかもめ


    寒泳の重き乳房を抱へ出づ


    蝋梅や銀座で買ひし旅鞄


    寒雀きてゐるらしき縫ひいそぐ


    初手紙国を難ずること易し


    春を待つ薬罐の上にふきんのせ




■はらぺこスパゲッティ

うちの食卓には、
週一くらいのペースでスパゲッティが登場する。

トマトソースやミートソースは、
時間のあるときに作りおきして冷凍庫へ。
こうしておくと、ものの15分もあれば口の中に入る。
というわけで、はらぺこのときはスパゲッティ様様。

さっき帰宅して、
例によって、はらぺこスパゲッティを食べていたら、
ふと思い出した映画があった。
「マーサの幸せのレシピ」というドイツ映画。

ハンブルクにあるフランス料理店の女性シェフ、
マーサは独身で恋人もなく、お料理だけが生きがい。
その腕前には絶対的な自信を持っている。

お客さんが料理にケチをつけようものなら、
厨房から飛び出して客席まで文句を言いに行くほどだ。

ところが、ある日突然、姉が交通事故で死んでしまい、
姪っ子リナを引き取ることになったマーサ。
リナはなかなか心を開いてくれない。

加えて、マーサが休んでる間に、
知らないイタリア人のシェフが雇われている。

マーサの心はからからに乾いてしまう。

でもここから素敵なレシピがはじまるのだ。

リナとの心の距離がだんだんと近づくに連れ、
気に入らなかったイタリア人シェフにも心を許していくマーサ。

このイタリア人マリオがとってもいい人だ。
陽気で、周りを楽しませるのが得意。

母親を亡くしてものを食べなくなった少女リナの前、
マリオが「賄い」で自分用のスパゲッティをつくる。
ごく雑駁なスパゲッティで、大盛りになって湯気をたてている。

それを、ズルズルと音をたてて豪快に食べている途中、
ふと用事を思い出した思い入れとともに、
皿を少女に預けて一言。

「ちょっとくらいならいいけど、全部食うなよ、オレんだから」

もちろんリナはあんまりおいしそうだから一口すすって、
やめることができず、全部食べてしまう。

そしてふたたび子供らしく生きるきっかけをつかむという、
とっても素敵な場面。

いやあ、なんともうまそうなスパゲッティだった。


   くるくるとパスタさらって四月馬鹿


    
[PR]
by leilan | 2006-01-26 14:17 | 俳句
<< 『秀句鑑賞』 『秀句鑑賞』 >>


バッカスの神さまに愛されたい
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧