『秀句鑑賞』

 水仙や束ねし花のそむきあひ  中村汀女


日だまりの中、水仙がかたまって咲いている。

よくよく見ると不思議な花で、
茎がくいっと折れ曲がって横向きに咲いている。

切り花としても見かけるが、
それを束ねて持ったらたがいにそむきあったという、それだけの句。

だが、そのことを発見して、言葉で表現したところに詩が生まれたのだ。

「なんだ、それだけのことか」と思わせる自然な句が、
実は一番すごいのではないか、と思う。

普段、何気なく見過ごしているあらゆる瞬間に詩があるのだとしたら、とても楽しい。

(水仙・冬)
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by leilan | 2006-01-31 17:49 | 秀句鑑賞
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