『秀句鑑賞』

 梟がふはりと闇を動かしぬ  米澤吾亦赤


梟(フクロウ)は夜行性の生き物の代表格だ。
多くの生き物が寝静まった夜に、梟は動き出す。
大きな目を光らせて、彼らは夜の世界を見つめる。

木にじっとしていて見えなかった梟が突然、羽ばたいた。
それを偶然見ていた米澤吾亦赤は、
梟の羽ばたきが闇を動かしたような錯覚に捕らわれ、鼓動を高めている。

昼に生活する動物は暗闇を恐れ、
その闇をつかさどる生き物をすら恐れてしまう。
別に夜の世界にだけ恐ろしいことがあるわけではないのに。

彼らはどうして闇の世界を選んだのだろう。
そして、梟はなぜ時計になっているのだろう。

(梟・冬)
[PR]
by leilan | 2006-02-03 15:39 | 秀句鑑賞
<< 『俳句』  See you l... 『俳句』  保護主義から競争主... >>


バッカスの神さまに愛されたい
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧