俳句   実石榴やルオーの昏きをんなたち


男には何も期待していないのに、
貌だけは花がほころぶように微笑っている。

堕ちない方がいいに決まっている。
青空そよ風の道だけをいつも歩いていられるなら、
そんないいことはない。

けれど、
今朝も見る青空と、
いつか見た青空と、
どっちが哀しく美しいかと言えば、
いつか見た青い空なのだ。

あの人も疲れ果てて、
青空が恋しかったのだろう。

男たちの貌が次々と浮んでは消えた後、
あの人の瞼には、
いつか見た青空が残っていたはずである。


  ああ人は昔々 鳥だったのかも知れないね
  こんなにも こんなにも 空が恋しい


という加藤登紀子の歌を、
あの人は知っていただろうか。
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by leilan | 2004-10-22 21:34
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バッカスの神さまに愛されたい
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