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俳句 天然水秋の国から届きけり
天然水秋の国から届きけり
チンザノを
<しぃんさの>とあのひとは涼しげに発音した
そんな読み方がぴったりの
濁りのないきれいな目をしたひとだった
小雨のチベレ川に
鈴懸の葉がしきりに降りそそぎ
レストランの窓ぎわで
わたしたちはだまってそれをみつめていた
わたしたちの間は恋にはならなかった
お水のかわり
毒草くさい果実酒をすこし
飲み合っただけだ
しんしんと水嵩ますさみしさを
二つのコップにわけ合っただけだ
ローマはもう晩秋だった
あちこちの教会で鐘が鳴った
(新川和江 Cinzano)
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バッカスの神さまに愛されたい
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