ユングの性格論:あなたは「感情型」それとも「思考型」
河合隼雄+谷川俊太郎の「魂にメスはいらないーユング心理学講義ー」から

谷川 (性格の)類型の問題についてはいかがですか。たとえば古くから胆汁質とかいうよ
    うな気質的な分け方がありますが。

河合 あれはもともとヒポクラテスが言いだした考え方ですけれども、要するに、人間という
    ものを類型としてとらえるためのいろんな分類が昔からあるわけですね。
    ユングの場合は、非常に有名な「内向」と「外向」ということを言ったわけです。
    つまり、興味とか関心が外界へ向う人と内界へ向う人とある。
    もちろん両方が備わっていないとだめなんだけれども、どちらかと言えば片方が優勢
    である場合に、内向性とか外向性と呼ぶことができるとユングは言いだしたんです。

    もともと西洋においては、どうしても外向の方が尊ばれるわけです。
    外的に見えるものとして、どれだけお金をもうけたかとか、どれほど大きい家を建てた
    かとか、どれほど飛行機が速く飛んだとか、そういうことにみんなが浮き身をやつして
    いるときに、内向ということもはっきり存在していて、外向と内向はどちらが価値が高い
    と断ずることはできないということをはっきり言った点で、非常に意味があると思うんで
    す。

    もう一つ、ユングには「相補性」の考え方があるんです。
    外向的な人は、実は無意識に内向的なものによって補われている。その逆もある。
    あるいは外向的な人は何となく内向的な人を、たとえば自分の結婚相手に選んでお 
    互いに相補的な働きをしているとか、そういうことを考えたわけです。
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ユングの外向と内向の理論はおもしろいテーマだと思う。
そういう性格のタイプは、生まれつきある程度決まっているという考え方をユングはしている。

また、ユングのには、「思考型」と「感情型」という性格分類もある。

たとえば、ある人が赤いセーターを着ているのを見たときに、
「どうして、この人は赤いのを着ているんだろう。赤が好きなのかな」と考えるのは思考型。
「ああ、似合っているな」とか「ちょっと派手すぎやしないか」と思うのが感情型だ。

それと同じことで、「直感型」と「感覚型」というのも相対立している。

感覚型の人が物そのものを見るのに対して、
直感型はその背後にあるものを見る。

数人で食事をしていてその食べ物、たとえばラーメンなら、
「麺にコシがあってうまい」とか「スープがあっさりしていて好み」だとか言っているとき、
「このラーメン屋、フランチャイズで全国展開したらヒットするかも」なんて、
パッと話がよそに行くのが直感型である。

だから、直感型は非常におもしろい思いつきなんかを言ってくれるけれど、
道を訊いたりしたらむちゃくちゃ教える。

感覚型の人は非常にきれいに分類して物そのものと向き合のだけれど、
ひらめきというものが少ない。

この分類もわりあいおもしろくて、恋人を選ぶときは反対のタイプが多い。
相補性が働くので、感覚型の人だったら、直感型の人に恋したりする。
ところが、相補性が働いているときは非常にうまくいくのだが、
いったん相手がいやになったときは、とことんいやになる。

職業的には、直感型や思考型の人がルーティンな事務系の仕事に従事したら、
自分の得意な分野を捨てて不得意な方に努力しなければならないわけで、
「自分には向いていないのに」と不如意な思いに捉われるだろう。

人間として100%思考型、あるいは感情型などということはなく、
思考型タイプにも感情型の特質がまざり合っているわけだが、
自分のメイン・アクション(傾向として主な機能)を自覚していた方が、
日常生活においては生きやすいだろう。

そして、自分と違うタイプの人を嫌いになることから、
ずいぶん救われるのではないかと思う。
自分にない能力をあの人は持っているのだということで、
納得できるし、場合によっては協力関係も結べると考える。
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by leilan | 2004-10-31 00:45
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