2004年 11月 29日 ( 5 )

◇◆それでも、ホー・チミンは偉かったのだろうか
べトナムがアメリカの植民地であったことは一度もないけれど、
ある時期、アメリカはべトナムだけでなく、
インドシナの国々へ相当な肩入れをしていた。
物心ともに、彼の地で相当な犠牲を払い、
国内では人心の荒廃を招いたあげく、
米軍撤退後に残ったのは、帰ることのない若者の命と、
おびただしい難民の群れであった。

<極東ブログ>氏の記事で、
最後のインドシナ難民と呼ばれるラオス・モン族を
アメリカが新たに受け入れることを知った。


  ベトナム戦争終結から30年が過ぎた今年、アメリカは1万5千人のインドシナ難民を
  新たに受け入れることを決めた。
  メディアが「最後のインドシナ難民」と呼ぶ彼らは、ベトナム戦争でアメリカに協力し、
  CIAの指揮下で極秘任務に活躍したモン族の人々。
  共産勢力が政権を掌握したラオスからタイへ逃れ、私設のキャンプ地で命をつない
  できたモン族を受け入れることは、アメリカにとってベトナム戦争の最後の重荷を
  清算する歴史的な節目となる。


いったい、あの戦争は何であったのか、
という思いは、今でもアメリカ人の心に強い。

ふだんは口に出さないものの、現在50代から60代初めの人は、
みな何らかの形で戦争体験を背負っている。
ワシントン記念塔の近くにあるベトナム・メモリアルでは、
黒御影石の壁に刻まれた戦死者の名前を見つめ、
無言で立ち尽くす人の姿が春夏秋冬絶えない。

サイゴン陥落から30年。
インドシナ半島とのかつて関わりあいを思い起こさせるのは、
インドシナ系アメリカ人の活躍である。

着のみ着のままで難民船に乗ったベトナム人、ラオス人、カンボジア人が、
アメリカ各地に定住し、英語を学び、商売をはじめ、たくましく生活している。
彼らの中には、幼いときにボートで逃げて来て、この国で教育を受け、
ウエストポイントを首席で卒業し、レーガンから全国民に紹介された人もいる。

もともと教育水準の高い、中産階級出身の亡命者が多いせいもあろうが、
それにしても30年の間、彼らはよくやって来たと思う。

その陰には、インドシナの難民に教育の機会を与え、
住居を用意し、就職を助けた、
教会を中心とするコミュニティーの目立たぬ支援があった。

北ベトナムの言い分をすべて信じ、共産主義の失政に喘いだインドシナの民と、
アメリカに逃げてその地歩を固めたインドシナの民との明暗。

それでも、ホー・チミンは偉かったのだろうか。
[PR]
by leilan | 2004-11-29 18:45

◇◆対中国ODAは、田中角栄の石油戦略だった
中国へのODAは、本来、中国の石油を獲得するために、
田中角栄が手がけた資源戦略がそのはじまりだった。

当初はそうした外交戦略をもっていたが、
ODAへの監視体制が弱まっていくなかで、
それは橋本派の闇資金ルートとなっていく。

中国側の窓口は鄧小平の子供たちだった。

Excite エキサイト : 国際ニュース

 小泉首相は中国への政府開発援助(ODA)について、
 「中国は目覚しい経済発展を遂げている。
 もう卒業の時期を迎えているのではないか」
 と述べ、打ち切りを検討する考えを表明した。

25年間も続けられてきた日本からの政府開発援助が、
中国人民にも徐々に知れ渡ってきたことが、
今回の背景には一つあるだろう。
それでも、日本からの援助を知らぬ中国人はまだまだ多い。
[PR]
by leilan | 2004-11-29 17:36

◇◆群発自殺、ウェルテル現象を防ごう
インターネットで同士を募って、集団自殺するという事件が相次ぎ、
マスメディアも大々的に報道しているが、
それがまた、次の自殺を引き起こすことにもつながっている。

これら一連の集団自殺をしたのは、比較的若い男女ばかり。
これまで何のつながりもなく、
インターネットで仲間を募ったというので、
現代社会を象徴する出来事のように報道されている。

また、練炭をたいて死ぬという方法まで類似している。

「群発自殺」という言葉を聞いたことがあるかもしれない。
ある人の自殺が引き金となって、
その後、複数の人が自殺を引き起こす現象をこう呼んでいる。

群発自殺には、古くは18世紀のヨーロッパの例がある。
ゲーテの発表した「若きウェルテルの悩み」のラストシーンで、
主人公が銃により自殺するのであるが、
その直後に、ヨーロッパ各地で、
小説の主人公と同じ方法で自殺する若者が相次いだという。

そのため、ヨーロッパではこの小説を発禁処分にする国さえ出たほどだった。
社会学者の中には、この種の連鎖的な自殺を、
「ウェルテル現象」と呼ぶ人もいる。

こうした群発自殺は外国の例ばかりではない。
近松門左衛門が心中をテーマにした人形浄瑠璃を発表したところ、
その後、心中が流行し、
江戸幕府が上演を禁止したという事実もある。

また最近では、
1986年に歌手の岡田有希子さんが自殺した後の2週間に、
30数名の若者が後追い自殺した例もあった。
それもほとんどが岡田さんと同じく、
高いところから飛び降りて亡くなっているのだ。

若者に群発自殺の犠牲者になる危険が高いと指摘されてきたが、
職場、病院、学校でも群発自殺は起きている。
自殺の危険の高い人にとって、
他者の自殺は非常に強い衝撃をもたらす。
まるで、自分が取るべき見本を示されてしまうかのように感じる人さえいる。

マスメディアにかかわる人に是非ともお願いしたいことがある。
世間の注目を集める自殺をセンセーショナルに知らせるのではなく、
予防のためにどのような方法があるのかをもっと報道してほしい。

誰がどのような原因でどういった方法で自殺したという情報ばかりでなく、
予防のための建設的な情報も精神科医や心理学者と連携しながら、
どんどん伝えてほしいと心から願うものである。

Excite エキサイト : 社会ニュース
[PR]
by leilan | 2004-11-29 10:36

◇◆俳句  老ひの冬田園まさに荒れんとす

老ひの冬田園まさに荒れんとす

風花や老優送る大バッハ

アフタヌーンディライト小春の鎖骨

早朝のヒルトンホテル咳の客

大鷲や朝の広がるデトロイト


いま、パソコンに向かっている前方にラナイ(テラス)があり、
その向こうにアラワイ運河とイオラニ・スクールがある。
イオラニは共学のプライベート・スクールで、
我々の時代ならば、さしずめ麻布と女子学院といったレベルかな。

日曜だというのに、マーチングバンドがグラウンドの芝の上を行進している。
その曲が、わたしの好きな「錨を上げて/アンカーズ・アウエイ」
まあ、アメリカ海軍の行進曲ではあるが。

うちの父方は代々海軍の系統で、戦死者も多い。
もうかれこれ十年前になるが、
90歳を過ぎていた大叔父(祖父の末弟)から頼まれごとをした。

これが「ガダルカナル」へ連れて行ってほしいと言うのダ。
「もう自分は先が長くない。倅の死んだところへ行って供養してやりたい」と。

当時、日本郵船にフロンティア・スピリット号という探検客船があって、
その船がニューギニアからガダルカナルに向かうという。
うちのオヤヂが、
「オレが行ければいいんだが、あいにくこの時期は仕事の手が離せないんだ」
母が、
「わたしも行くから、あなたも一緒に行って」
と言う。

大叔父の息子に当たる方は(わたしは写真でしか知らないんですが)
航空母艦「隼鷹」からガダルカナル島ルンガ泊に攻撃に向かい、
僚機と共に還らなかったという。

この時のことは、いずれきちんと書かなければと思っているが、
ガダルカナルのホニアラで、
浜の砂をすくって袋に詰めていた大叔父の姿。

ガダルカナル島攻防から満五十年の歳月が経っていた。
[PR]
by leilan | 2004-11-29 09:01

◇◆温家宝首相、人民元問題で本音ポロリ
中国の温家宝首相は人民元相場の見直しについて、
「騒がしい時にはできない」と述べた。

これはまさに中国側の本音で、温家宝よく言ったなぁ、
と半分ビックリ、半分同情しちゃった。

ここんところ、人民元切り上げを期待する投機筋の過熱ぶり、
加えて、事のなりゆきに固唾を呑んでいる世界からの熱い視線に、

「ちっとは、ボクらのお家の事情もわかってよ~」
これが本音なんだね、きっと。
そう、国際政治は理解している。

けれども、投機筋には(期待したって、しょうがないんだけど)
人民元が中国共産党の政治通貨だという基本理解が欠如している。

人民元は日米欧の中央銀行や財務省がコントロールする通貨とはわけが違う。

日本軍の侵略に対抗し、
国民党との内戦を勝ち抜き、
中国を統一し混乱を収拾、
改革、開放路線を軌道に乗せてきた中国共産党の、
人民元は最大の経済手段であり、党栄光の象徴なんですね。

日米欧といった外部からの圧力で人民元を切り上げたり、
変動相場制に移行するなら、
外圧に屈した印象を中国国内に与えてしまい、
胡錦濤は中国の指導者としておそらく自殺行為になるんでしょう。

騒がないであげましょう。
人であれ国であれ、おつきあいってそういうもんですよ。

Excite エキサイト : 経済ニュース
[PR]
by leilan | 2004-11-29 07:15


バッカスの神さまに愛されたい
カテゴリ
以前の記事
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧