2006年 01月 02日 ( 2 )

『秀句鑑賞』

 オリオンの盾新しき年に入る  橋本多佳子

 
オリオン座は代表的な冬の星座。
今の時期、夜、空高く光っているのですぐに見つけることができる。

しかし、掲句の季語は「新しき年」。つまり、新年である。

俳句を作ろうとする人が最初に面食らうのが、「新年」の季語の存在。
春・夏・秋・冬に加え、この時期だけに使う季語があり、
歳時記も5つ(春・夏・秋・冬・新年)の項目に分かれている。

だからといって季節が5つあるというわけではなく、
お正月がいかに日本人にとって大切な行事だったか、ということだ。

橋本多佳子は、新しい年になって、
オリオン座の盾も新しくなったかのようだ、という。
実際にはありえないことでも、こういう言い切りは俳句らしい。
俳句は断定の文学だといわれるゆえんでもある。

(新しき年・新年)
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by leilan | 2006-01-02 19:52 | 秀句鑑賞

『俳句』  新春十句

あけましておめでとうございます。
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    去年今年爆竹走るオアフ島        (去年今年=こぞことし)


    若水の珈琲うまし未明かな


    初日の出ひとりは海へ走り出す


    あらたまの少女の唇の真一文字


    やはらかき春着を濡らす日照雨かな   (日照雨=そばえ)


    初鏡白髪すきまに納まらぬ


    凧はるか小さくなって重くなる


    一椀の雑煮ちちはは想はざる


    姫はじめいろはにほへと未然形


    ワイキキの片隅にゐて寝正月



本年もよろしくお願い申し上げます。


    
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by leilan | 2006-01-02 19:37 | 俳句


バッカスの神さまに愛されたい