2006年 01月 18日 ( 2 )

『俳句』  山高ければ

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    永遠に出さぬ龍馬の懐手


    河に降る雪は流木のみに積む


    毛布から打ち明けられし糖尿病


    文旦や淋しきときのたなごころ


    聴診器入るセーターをたくし上げ


    白息をかけて判押す山茶花究


    雪吐けば空真っ青となりにけり


    スチームのにほふ弁当四時間目


    酢茎売味きく箸を貸しくれし


    すっぽんと脱げるブーツや午前様



■再び、ライブドア

日本の証券行政には魑魅魍魎が跋扈しているのだろう。
カネボウのように、会社をすばやくパニッシュすべきときにそれが遅れたり、
西武のように会社ではなく経営者をパニッシュすべきときに、
上場廃止にして会社をパニッシュしたりする。
まるで正気の沙汰とは思えない。

ライブドアがプロ野球参入時に伝えられたような粉飾をしたとして、
それが個人の犯罪なのか、それとも法人の犯罪なのかは、
多いに議論のあるところだ。
カネボウの場合は法人ぐるみの色彩が極めて強かった。

ライブドアが上場廃止になれば、その影響は大きい。
その影響の大きさに不安感をもって、
18日の東京株式市場では大きく売られている。

もともと割高感が強かったし、
昨今の東京市場はひどく恍惚気味だったので、
今回の一連の出来事はそれを覚ます役割を担っている面もある。

もっとも、昨日だけでライブドアの時価総額1000億円が失われたそうだから、
市場全体では相当大きな金額が失われたことになる。

ライブドア宮内取締役の、
「堀江は本件の買収は分かっていない」と言う言葉は引っかかる。
ライブドアの買収劇がほんとど宮内取締役が行っていた、
ホリエモンの影は薄かったというのは以前から言われていた。
しかし、取締役会には出ていたわけで、恐らく全容は知っていたはずだ。
守っているのか、本当にそうなのか。

それにしても、ネットは陰謀論が好きだ。
陰謀論に振りまわされる人、振りまわされない人。

少なくとも、相場を張るのならもっと数字に強くなれ。

昨日から今日までの日経平均の下げ、
それにマザーズの大幅な下げで、
付和雷同的な買いはかなり振り落とされたとも予想できる。
まあ山高ければのよい例。

一回悲観に振れた後だ。
ファンダメンタルズが出てくるのは。


    
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by leilan | 2006-01-18 17:35 | 俳句

『秀句鑑賞』

 ストーブにビール天国疑はず  石塚友二


楽しさを開けっぴろげにした句。
「ビール天国」ではなくて、「ビール」と「天国」は切れている。

句意の説明はいらないだろう。
ことに、ビール好きの面々なら、思わずニヤリだ。
入浴の際に「ああ、ゴクラク、ゴクラク」と言うが如し。

天国ってのは、きっとこんな楽しいところなんだろう。
酒はうまいしネエチャンは綺麗だと、歌にもうたわれている。
無邪気に納得している作者のはしゃぎぶりがよく伝わってきて、
ビール好きの私には嬉しい句だ。

ただ、こういう句の評価は低いでしょうね。
「ひねり」がない。
屈託がない。
ついでに言えば、馬鹿みたいと。

どうも俳壇ではこうした明るい表現に点が辛い。
喜怒哀楽の「怒哀」ばかりが肥大して、
人間の捉え方が異常なほどにちぢこまってしまっている。

もっともっと野放図に放胆に明るい句はたくさん作られるべきで、
その積み重ねから「喜楽」に対する表現技術も磨かれてくる。

(ストーブ・冬)
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by leilan | 2006-01-18 17:34 | 秀句鑑賞


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