カテゴリ:俳句( 213 )

『俳句』  毛布ひっぱるひっぱられまいとする

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          毛布ひっぱるひっぱられまいとする  麗蘭







中国農民調査という本、これはなかなか面白い。

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中国はもともと「二元社会」と言われている。
我々が目にする一元としての都会の他に、
他の一元としての「農村」が中国でどうなっているのかが非常によく分かる。

中国では発売しばらくして発禁となった本だそう。

これを読むと、中国の農村がいまだに、
中世の悪代官が跳梁跋扈するような時代にあることがよく分かる。

ラダーのような支配構造の中で、
もっとも身近な村のボスから搾り取られ続ける農民たち。
その恣意的な行政・徴税手法にはあきれるが、
最近の中国農村での争乱事件多発を聞いていると、
問題の根深さにこの本は十二分に触れていると思う。
実に実証的な、足を運びつくして取材した本なのだ。

最近朝日新聞に、
「2006年には中国で農業税が廃止になる」
という記事が載っていたが、
この本を読むと、中国の村々のボス達が、
あらゆる名目(村の体育館を造るだとか、だれそれが結婚するだとか)を付けて、
これでもかという徴税をしている。
そしてそれを拒んだり、上に訴えるとリンチを行う、
殺人もへっちゃらという内容を読んでいると、
本当に中国の農村は農業税の撤廃程度で救われるのかな、
という気分になる。

この本を読んで思うのは、
中央はそれなりに政策を出すのだが、
それが支配構造の下に行くに連れて簡単にねじ曲げられて、
中間・下部の行政単位の都合の良いように
共産党の支配がねじ曲げられている姿。
どうも見ていると、選挙はおりおりに行われているが、
その結果が特定人物の村支配、
地方支配の固定化につながる傾向があるようだ。

中国というとその目覚ましい経済発展に目がいきがちだ。
まあ発射台が低いところからスタートしているから、
今後も中国は発展を遂げるだろう。
しかし、8億とも言われるこの極貧の人々、
抑圧された人々を解放できないようなら、
中国という国の安定もなかなかないだろうと思う。
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by leilan | 2005-12-09 03:10 | 俳句

『俳句』  十二月八日ブーゲンビリア濃し

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           十二月八日ブーゲンビリア濃し  麗蘭





面白い言葉を聞いた。

「Japanese Japanese」

何かというと、
「Japanese Products for Japanese Consumers」の略だという。

「日本のメーカーが日本の消費者に作ったモノ」という意味で、
それが世界で一番、クオリティーやデザインで素晴らしい、
という意味合いらしい。

アメリカでもそういう言い方をする人が徐々に増えているという。

まあ、確かにそういう面はある。
日本の企業はモノ作りの丁寧さでは定評があり、
その丁寧さは日本の消費者のうるささに起源がある。

だから、「Japanese Japaneseが一番」ということらしい。

こういう表現は広がるかもしれない。
「これは、Japanese Japanese Productsですから」といった。
ちょっと頭の片隅に置いておいて良い表現かな、と思った。

その象徴が、トヨタ自動車ということになろう。
グループとして2006年にはGMを抜いて世界最大の自動車メーカーになる。

トヨタの2006年の自動車生産台数は、
子会社のダイハツ工業、日野自動車を含めて約890万台に達する見込みで、
場合によっては、900万台に達する可能性もあるという。

記憶ではGMのここ数年の生産台数はせいぜい年間850万台程度。
さらに今年はアメリカでの大規模なリストラ、工場閉鎖を発表しているので、
来年の生産台数は落ちることが予想される。

ということは、トヨタが世界最大の自動車メーカーになるということだ。

原油価格の高騰もあって、
燃費効率に優れた日本車の人気はますます高まっているが、
その中でもトヨタ車の人気は高い。

この前GEのイメルト会長のインタビュー番組を見ていたら、彼も、
「乗っているのはレクサスだ」と言っていた。

私の周囲でもレクサス人気はもう圧倒的!
ジェームス、スティーブン、アマゾン和子、リリー・アラモアナ、
アイリス、洋子先生、佳代子大魔神、メイヤーさん、ジャイアント馬の助、、、、、
書ききれないほどだ。

「Japanese Japanese」の製品が世界の頂点に立つ。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


中村草田男の直筆色紙を入手した。

  降る雪や明治は遠くなりにけり  草田男
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by leilan | 2005-12-08 00:04 | 俳句

『俳句』  椅子の背にマフラー投げて午前様

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          椅子の背にマフラー投げて午前様  麗蘭






幼い頃から、どうしようもなく図画が下手だった。
提出した絵が上下逆さに掲示されたという伝説もある。

なかには、ひいきで通信簿に5をくれた先生もいたが、
図画の才能がないのは幼な心によーく判っていた。

小学生の時には夏休みに絵の宿題があったりするが、
絵の具やクレヨンを使って家で好き勝手に描いていると、
必ずと言っていいほど、
家の大人どもからツッコミが入る。

「れいちゃん、絵、下手クソだなー」

しかも、当時のわが家には鬱陶しいほど大人がいた。
小学校一年当時で、

祖父 (いつも誉めてくれる)
祖母 (率直が取り得なので、率直にけなす)
じいじい (祖父の弟・女子供にやさしいのでけなさない)
父 (はっきりとけなす)
母 (ため息を吐く)
叔母 (父の妹・祖母に似た気質なのでけなす)
叔父 (父の弟・けなしながら手伝ってくれる)
ばあや (未亡人のお手伝いさん・うそでも誉めてくれる)
クラちゃん (お手伝いさん・ケタケタ笑う)

辛らつな大人がこんなにもいる環境で育ったので、
気が強くなったんじゃないかと思っている。

当時、父から聞いた話が、今でも忘れられない。
それは父の、小学校時代の同級生の話だった。

私と父は同じ小学校を卒業している。
正確に言えば、祖父もじいじいも叔母も叔父も同じだ。

父が小学生の頃、藤原君という同級生がいた。
その藤原君は、とても絵を描くのが上手だった。
同じ小学生とは思えないような絵だったという。

父は「藤原君の絵の技術のポイントはどこなんだろう?」と、
ある時ふと思い、絵を描くところを見ることにした。

写生の時間、高い木の絵を描くことになった。
恐らくスギかイチョウか、まっすぐの高い木を見ながら描く。

その時、父は藤原君の凄さに気付いたという。
普通の小学生はみな、画用紙の下のほうに地面を描き、
画用紙の中央に一本太い幹を描き、
上方に葉っぱを描いていく。
誰もが思い描けるような、一本の高い木の絵である。
父を含め、どの生徒もそんな絵を描いていた。

しかし、藤原君は、他の小学生とは全く違っていた。
彼はその木を見上げるとまず、その木の下に座った。
そして見上げながら、
中央の幹から四方に枝が広がる様子を描いたのだった。

誰もが木を描くと必ず横から描くものなのに、
藤原君だけは下から見た絵を描いたのだ。
「こいつは技術の違いとかじゃない。センスが違う!」と、
父は改めて思ったそうだ。 

今でも毎年、父宛てに、
面白い絵が載った年賀状が藤原さんから送られてくるが、
その年賀状を見せられる度に、
藤原さんの木の絵の話を聞かされる。

でもその話を聞くと、
「人とは違う視点が重要なんだなあ」
と思ってしまう。
それが芸術なのだろう。

よく「商売は人とは違う視点が重要だ」とか言うけれど、
そのひそみにならえば、
商売と芸術には何か通じるものがあるのかもしれない。

俳句をひねりながら、
いつも藤原さんの絵の話を思い浮かべているが、
相も変わらずへなへなと、
私の俳句は低空飛行を続けている。


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5日ほど留守にしますので、
ブログをお休みさせていただきます。

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by leilan | 2005-11-30 16:57 | 俳句

『俳句』  すぐに泣く男ごころやおでん酒

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             すぐに泣く男ごころやおでん酒  麗蘭





TBS株を19%超もっている楽天が、

「統合提案を撤回し、
保有するTBS株の一部を、
金融機関への信託による議決権の一部凍結」

を表明した、
これによって両社は和解に動くと報じている。

しかし、まだどう転ぶか分からない。

というのは、
楽天が拒否された経営統合案の貫徹を狙って、
TBSを傘下におさめるバトルを今後展開しても、
勝ち目は薄いからだ。

だからと言って、
19%も持っているTBSの株を、
「もう対処できないので売る」
と言ったら自らを傷つける。

ゆえに、TBSの株価に対して、
基本的にインパクトを与えないように信託して凍結状態にし、
その後株の処分を決める、
というのは良いアイデアだと思う。

韓国と違って日本は、
著作権を放送局がひと纏めに持っているケースが少ない。

いくら技術的には可能でも、
権利関係から放送されたコンテンツやソフトを、
そのままネットで流すのは難しい。

またネットで流す場合の課金システム、
CMシステムも確立していない。
だから電通と民放5社がこの点で提携を打ち出している。

TBSはインターネット事業で最近だけで、
電通、インデックス、それにマイクロソフトがMNSとの提携を発表した。

1000億ドルの資金をつぎ込んでいる楽天が、
それ故にTBSとの事業提携が出来ないというパラドックス。

結局、楽天はTBSと事を構えたが故に、
様々な分野で事業展開が止まっているように見える。

その間に、
プロ野球の楽天は最下位になって監督更迭騒動が起き、
一方サッカーの神戸はJ2に落ちた。
楽天は後退しているようにも見える。

こうした泣きっ面に蜂の楽天が、
この上TBSとのバトルを続けることはイメージ的にも極めて悪い。

ましてTBSとのバトルの期間が長ければ長いほど、
資本と人材をそれに取られて他のネット企業が展開する
対放送局戦略に対抗できなくなる。

では、TBSと楽天は何の事業で「落ちどころ」を見かけ、
よいものにするのだろうか。
フジとライブドアの例を見ると、
あまり目覚ましい事業提携は難しいように思う。

技術的には放送できることは、ネットでも出来る。
表面的には残るのは絵の綺麗さ程度か。
あとは聴取者に対するアクセサビリティーか。

結局、最後は何がものをいうのかよく考える。
それはやはり創造力が豊かな、
見る人にどう見せたいかのソフト作りだと思う。

それは、ネット企業でも出来るはずだ。
既存の放送業者と手を組んでも良い。
その発想力が楽天には足りなかったのだと思う。
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by leilan | 2005-11-29 18:03 | 俳句

『俳句』  おもかげは齢かさねず冬銀河

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             おもかげは齢かさねず冬銀河  麗蘭





日本出身の大リーグ選手が、
ちっとも英語でのインタビューが出来ないのに対して、
朝青龍や琴欧州の日本語は立派だ。

実際に話したことはないので、
彼等の日本語がどの程度かは分からない。
しかし、聴いていると流暢に聞こえるし、ジョークも言える。

野球は試合時間を含めて英語環境に置かれるのが、
長くて6時間くらいだろうか?

対して、相撲の世界では365日、
場合によっては24時間「日本語の世界」に投げ入れられる。

朝青龍は家庭があるから、
奥さんとはモンゴル語で話しているだろうが、
弟子といるときも、親方といるときも、
しっかり日本語を使っているに違いない。

そういう意味では、
相撲取りの方が日本語がうまくなって当然かもしれない。

日本に来ている海外のスポーツ関係者でも、
例えばバレンタインやジーコを例に挙げると、
相撲取り程日本語がうまいわけではない。

だから、日本出身の大リーグ選手が英語を話さなくても、
まあ普通とは言えるし、
大人になってからの語学は覚えづらいものだ。

しかし、それにしても、
日本に来ている海外の相撲取りの日本語はうまいと思う。
完全に相撲界に投げ込まれて、
体をぶつけ合いながら覚えていくことですから、
覚えが早いんでしょうね。

昔々、両親が高見山と鮨屋で遭遇したことがあったそうで、
あんまり日本語がうまいので感激して、以来ファンになったという。
でも、80個ほどにぎりを食べていたのには驚いたそうだ。
(母が密かにカウントしていたらしいw)

私の周囲を見渡しても、
アメリカ人の夫を持っている人は英語がうまい。
これが、夫がアメリカ人でも日本語が流暢だったりすると、
いつまでたっても英語が上達しない例もある。

結局、英語しか話せない夫なり恋人なり持つことが究極の上達法だし、
恥ずかしがらないでどんどん喋る人の方が旨くなる。

大リーグに行って一番英語がうまくなるのは、
城島かも知れない。

彼は投手やコーチ、監督とも話さないことには何も始まらない。
ジョークも言わなければ、意思疎通も出来ない。
このジョークがすらすら言えるようになるまでは時間がかかるが、
通訳がジョークを訳していたのでは、仕事にならない。

だから、城島が大リーグに行って、
英語のインタビューを受けられるようになるのが待ち遠しい。

ガンバレ、城島選手!


そう考えると、日本語で俳句をひねるフランス人、
マブソン・青眼(セーガン)さんはたいしたものだと思う。



  葉巻の灰おとす暮春のセーヌかな  青眼
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by leilan | 2005-11-28 17:34 | 俳句

『俳句』  アフタヌーンティー浜風めくる古暦

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           アフタヌーンティー浜風めくる古暦  麗蘭





リアルタイムのハワイを俳句に詠むと、
それは日本的な冬の句ではなくなってしまう。

ここが、ハワイで俳句を詠むことの難しさ。
殊に、冬の俳句は難しい。

今日のホノルルはブルースカイだが、
ここしばらく雨もよいの天候が続いていた。
いよいよ雨季に入った。

過去、ほとんど雨の降らない冬もあったが、
ここ三年ほどは、降雨量が多かった。

ホリディーシーズンを迎え、
今日あたりは、どの家もクリスマスの飾り付けに余念がない。
午前中、アラモアナショッピングセンターへ行って来たが、
買い物客でごったがえしていた。
バーゲンセールは一ヶ月ほど続き、
12月のアメリカ人は猛烈にお金を遣いまくる。
ちょっと異常な光景だ。

明日から、ポストオフィスには長蛇の列が出来るだろう。
米本土の家族や友人にクリスマスプレゼントを送るためだ。

私の場合、日本人の友人同士では虚礼廃止ということで、
この時期のプレゼント交換はヤメにしている。
結局、頂戴しても使わないものが多過ぎるのだ。
その替わり、12月はディナーパーティのラッシュライフとなる。

しかし、相手がアメリカ人だとそういうわけにもいかず、
今年は"Harney&Sons"のシナモン・スパイス・ティを用意した。
ここの紅茶は実においしい。



■しんいちろうさんへ

俳句における促音・拗音等の数え方です。

*もっぱら=4文字

*ケーキ=3文字

*キャンプ=3文字

  拗音(きゃ・ぎょ)のみは1文字でカウントします。


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今日、ようやく姉歯さんのインタビューを観ることができた。
この人、私と同い年だが、社会性と倫理観が欠落している。

ワルイことして儲けた金で買ったのがカツラとベンツ。
ハゲたって堂々としてればいいのにィ。
ハゲを笑う女は相手にしないこった。
ショーン・コネリーを見よ。
ハゲてからの方が素敵だ。ラブ☆

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しかし、倫理観のない人というのは案外と多いよね。

一例をあげると、
脱税と節税の区別がつかないヤツ、これは自営業者にごまんといる。
税金を納める人はバカみたいなことを言って、
自分の脱税を嬉々として話す大バカもん。
いつのころからか、日本人の中にもこうした人が増えた。

また、こういう人間をもてはやすような風潮があるから、
実際の納税負担が他者に転嫁される間接税が多くなってゆく。
これも遠因のひとつだ。
ついでに、消費税引上げ反対!
その前に、役人の給料と政治家の数を減らすこと。



それからもう一つ、驚いたこと。
先週、JALのスッチーから女性週刊誌を頂戴した。
内容がくだらないので、ほとんど読んだことがないが、
グラビアをパラパラとめくって、

orz


週刊誌が一冊まるごととは言わないが、
韓国スターのオンパレードなのだ。
何か、作為のようなものを感じて仕方がない。

別に、韓国がよくないとか嫌いなわけではない。
親しい友人も何人かいる。
私とは、男への経済依存志向がかなり違うが、
それ以外は考えていることはたいして変わらない。
(彼女たちは、男は女に金を遣うもんだと思っているふしがある。
その発想では男とは対等に付き合えないし、アメリカじゃ通用しないよ。
金は自分で稼ぐもんだ。男から掠め取るもんじゃないぜ)

しかし、
ヨンさまとかいうおカマっぽい男のどこがいいんだろう。
(って、これは余計なお世話ですね)

加えて、バーカじゃないかと思うが、
"ヨンさまぬりえ"なるものが3ページもあるのだ(笑)

きいちのぬりえじゃあるまいし、
いい年こいた女が、どの面さげて"ぬりえ"なんかしてるんだ?
日本の女・低脳化プロジェクトでもやってんだろうか?

と、久々の沸騰しまくらちよこ。
くだらない、どーでもいいエントリでした。
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by leilan | 2005-11-28 12:44 | 俳句

『俳句』  短日の暮れゆくままに三輪車

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            短日の暮れゆくままに三輪車  麗蘭






感謝祭以降、お外でディナーが続いている。

今夜は、リリー・アラモアナの離婚裁判・決起集会!
というのは冗談で、二日遅れの感謝祭ディナーだった。
例によってアマゾン和子らと、ルース・クリスへ。

シーザーサラダ、ガンボのスープ、フィレステーキ、ワイン赤1本。
ここのステーキはホノルルでいちばん美味しい。

マイケル・ジャクソンのユダヤ人差別発言や、
日本の姉歯問題などでひとしきり盛り上がった。

弁護士のアマゾン夫が、
日本のゼネコンのハワイ関係者に聞いたところによれば、
姉歯問題の原因の一つには、どうやら、
2004年のはじめから中国の影響で鉄筋が異常な高騰を続けたこと、
その間に、トン当たり3万円から6万円くらいになったという事情もあったようだ、
と話していた。

だからと言って、鉄筋を減らしていいということにはならない。
アマゾン夫が、被害者は資産保全の仮処分申請をすぐにすべきとも話していた。

今日は、酒の肴の珍味でも盛り上がった。
アマゾン和子が、

「ウワバミのれいさんのことだから、珍味にはさぞ詳しいでしょう。
からすみとか海鼠腸以外で何かご存知かしら?」

と言うので、

「エビオス!」

と応えたら、みんな絶句した。

「エビオスって、あなた、茶色い瓶に入ってるお薬のこと?」

そうそう、あのエビオス。
あれを十個ずつぐらい食べながら、ビールを飲むと最高!

考えてみたら、
エビオスはもともとビール酵母からできているので、
ビールとの相性がいいのはあったり前田のクラッカー。

頬張ったエビオスを噛んでいるうちに、
「乾燥納豆」みたいな、
なんともいえない臭みというか味わいが醸しだされてきて、
それが口いっぱいにひろがったあたりで、
ビールをごくごくっと飲むと、
皆さんも思わず、

「これは珍味だ!」

と叫ぶでしょう。
ビオフェルミンでもよいが、あれはちょっと甘いからなあ。

ひとつ、お試しあれ。
               

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


近頃、いちばんうれしかったこと。
それは、tamago さんが秀句を詠まれたことです。

  蔵王目がけ朝のくさめの二つ三つ  <たまご>

この「蔵王目がけ」が諧謔で、すばらしいのですね。
俳句をはじめられて、まだ一年にもならないのに大したものです。

これが、

  庭先で朝のくさめの二つ三つ

だったら、ただの月並み俳句で終わるところです。
それを、よくぞ、「蔵王目がけ」を持ってきたものだと感心しました。

この週末、
tamago さんから贈り物を頂戴したような思いでいました。



そんな週末だったのに、
本日の私は大きなチョンボをばしたでござりまする。
今夜8時から、バリーたちとホノルル・シンフォニーを聴きにゆく予定でした。
それを忘れて、ディナーに馳せ参じてしもーたとです。
ダブルブッキング! ボケ丸!

嗚呼、れいらん、老ひたり。


  放心といふたまゆらを小春風
 

*たまゆら=一瞬
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by leilan | 2005-11-27 20:29 | 俳句

『俳句』  天鵞絨におとがひ埋づめ憂国忌

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            天鵞絨におとがひ埋づめ憂国忌  麗蘭 






二十五日、毎日新聞から電話があり、

「知っていますか」
「えっ?」
「三島が自衛隊になぐりこみました」
「自衛隊に?」
「とにかくTV観て下さい」

TVをつけると、
バルコニーでさけぶ三島の姿、
すぐ丸谷に電話をかけた。

「はーい、丸谷です」
「野坂ですけど」
「あ、君かァ」

まだ知らない、

「TV観て下さい」
「TV? 君、歌でも唄っているのかい?」
「三島さんが、自衛隊になぐりこんだそうで、今、TVでやっています」
「後で電話する」

十二月半ば、
丸谷から葉書が来て、狂歌、

  年の瀬を横に斜めにタテの会
      何か/に/つけて心せわしき

丸谷も三島の蟹嫌いは知っていたらしい。
「あれ以後、筆が進んで――」


  ――野坂昭如 『文壇』




文壇
野坂 昭如 / 文藝春秋
ISBN : 4167119137



生き残ってみせる。
しがみついてやる。

虎視眈々と「文壇」の末席に連なることを夢見たあの日、あのころ。

戦後文壇の表と裏を、
極私的にたどる野坂昭如・灼熱のメモワール。

1961年から1970年まで、
色川武大の中公新人賞受賞パーティから三島由紀夫の死まで、
CM作詞家から黄色ページの雑文書きを経て直木賞受賞まで、
著者の30代が描かれる。

「一晩、二ステージ十万で、
九州から盛岡、秋田のキャバレーを、
コシノ・ジュンコデザインの衣装で、経めぐり、
どこでも入り口に、
『歌う直木賞作家来る』の看板。
持ち唄は二曲、・・・」

それは自ら作詞したこんな歌だったはず。

  男と女の間には 深くて暗い河がある
  誰も渡れぬ河なれど エンヤコラ今夜も舟を出す

――黒の舟歌


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♪ソ・ソ・ソクラテスかプラトンか


シャンソン歌手になりたくて、
早稲田の仏文に入っただけあって、
かつての歌手名はクロード野坂(笑)
独特のダンディズムを持った唄世界には定評があった。


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マリリンモンローノーリターン!

これを、うちの弟は、
「マリリンモンロー脳足りん」
と歌っていた(笑)

幼稚園くらいのときだから英語が判っていない。

野坂が恐山に行ったとき、
イタコにマリリンモンローの霊を呼び出してくれと頼んだ。

すると、青森弁のモンローが出てきたという。
いい話だ。

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1970年11月25日は寒い日だった。
昼、市ヶ谷はヘリコプターが飛んで、
騒然としていた。
今も、あの轟音が耳に残っている。

それにしても、あの頃は、おもしろい人が一杯いた。
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by leilan | 2005-11-25 05:10 | 俳句

『俳句』  ショール掛けさらりふざけてゆきにけり

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          ショール掛けさらりふざけてゆきにけり  麗蘭





その昔、ある放送作家が、
番組の収録で女子修道院の中に入った。
(これ、日本での話です)

もちろん、男が足を踏み入れるのははじめて。

その取材で、
応対してくれた可愛い修道女に、
彼は一目惚れした。

すぐデートに誘い出し、
つきあいを重ねるうち"わけありの仲"になり、
結婚を申し込んだ。

ところが、常人のようなにはいかない。

カトリックの修道女になるとき祝別式というものがある。
彼女らはキリストの妻として一生、
他の男に身をまかせない誓いを立てる。
この誓いを破棄して還俗しないといけないわけだ。

キリストの代理人はローマ法王だから、
彼女は法王の妻なのだ(ここらへん不正確だが、ま、本人談)
修道院を抜けるためにはローマ法王にお伺いをたて、
"離婚届"を貰う必要がある。
 
昔は一度誓いを立てるとめったなことでは抜けられなかった。
ところが、現在ではそんなこともなくなり、
形式さえきちんとすれば案外簡単に還俗も認められるらしい。

やがて送られてきたその書状には、
法王直筆のサインがしたためられていたという。

「いやー、
ヨハネ・パウロ二世直筆の三行半(みくだりはん)を持っている男というのも、
日本じゃボクだけでしょう」

と彼は自慢していた。

結婚して一番驚いたことは、
てっきり年下だと思っていた彼女が、
自分より七つも上だとわかったことだったそうな。

女ばかりで隔離された環境にいると、あまり老けないものなのか?


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


  蔵のうちにはるかくれ行ころもがへ  樋口一葉

なんと飄逸にして寂しき句であることよ。

それにしても、財務省の役人はなぜ一葉を新札にしたのか。

名作はいくつか残しても、
哀れな貧しい生活を続け夭折した、
一葉の顔を刷りこんだお札なんか、
徒(あだ)やおろそかに使えません。

これは、うちの母の弁。
当然、おっかさんの財布の紐は固く締まる。

といいのだが、
高島屋が好きで(笑)

「我れは何故に君の慕はしきかを知らず、
何故に君の恋しきかを知らねど、
一日は一日より多く、一時は一時より増りて、
我が心は君が胸のあたりへ引きつけらるゝやうにて・・・」(「やみ夜」)

この一節は、
一葉がまことの恋を知る女であったことをはっきりと示している。

もともと、歌を志した人で、
題詠にしばられて月並みな歌が多いとされているが、
恋の歌は秀歌が多い。

  いとゞしくつらかりぬべき別路(わかれじ)を
    あはぬ今よりしのばるゝ哉


  いかにせんおもふもつらし恋ふもうし
    さりとて人の忘られなくに


このような歌を半井桃水と一葉という関係の中においてみると、
どうして凡庸とはいえまい。

いかにつらくとも、好きな人がいないより、いた方がいい。

明治の東京、
わずか半径数キロの「ささやかなる天地」に生きた一葉。

瀬戸内寂聴が、エッセイ「一葉の謎」のなかで、
『たけくらべ』は処女でも書けるが、
『にごりえ』は男を知った女でないと書けるものではない・・・
と推測していた。

しかも、半井桃水ひとりが相手ではなく、
一葉には複数の男性と交渉があったという説。
 
その一葉が、
男を格付けしている。
そこでの桃水は、

学問ー並
顔ー兎
才能ー下
将来ー凶
性格ー不良
女ぐせー淫乱
結論ー毒

この「男格付け」を目の当りにしても、
あの、女に辛らつな永井荷風が、
一葉を褒め称えたであろうか?

夭折した不幸な女流作家という常識。

確かに一家を背負い、
頭痛や肩こりに悩まされながら働き、
病魔によって早く命を絶たれる、
恋はすべてみのらないなど、
彼女が実生活で不幸だったことは事実だ。

しかし、作家としてはどうだったのだろうか。
あれ以上生きていたら、
作家としてはもっと不幸だったのではなかろうか。

というのは、
まさに一葉の時代に言文一致の
文体改良運動が展開されていたからだ。

この結果、明治41年までには、
小説は100パーセント口語体になる。
さて、一葉が口語体の小説を書いたらどんなものが出来たか。

そう考えると、
作家としてはいい時に亡くなった。
こういう言い方が失礼ならば、
早死にしたことで、
彼女は負け戦をせずにすんだのではないか、
と言いかえてもいい。
    
代表作を書き上げてすぐ死ぬ。
これが小説家の理想だ。

小説家にとって最大の不幸は、
代表作を書き上げた後も、20年、30年と、
ながながと生きていかなければならないということ。

太宰も三島も、
その宿命を回避しようとして、
自分の名前にまだ充分余光の残っているうちに、
自分の生涯を自分で幕をおろしてしまった。

まあ、作家はそれでいいとして、
高齢化社会になり、
凡人がながながと生きていかなければならないことについて、
論考がほしいものだ。

今日、11月23日は樋口一葉の忌。


  雑貨屋のまだ点しをり一葉忌  角川照子

  肩に日が乗りて重たし一葉忌  草深昌子

  縫ひ上げて歯で切る糸や一葉忌  岩城のり子

  重き荷を持つことに慣れ一葉忌  足立 とみ

  廻されて電球ともる一葉忌  鷹羽狩行

  日本語の乙張(めりはり)しんと一葉忌  川崎展宏

  あらひたる障子たてかけ一葉忌  久保田万太郎

  石蹴りの子に道きくや一葉忌  久保田万太郎



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         ティッシュペーパーを引っ張るのが好きやねん♪
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by leilan | 2005-11-23 19:10 | 俳句

『俳句』  木枯らしの開脚前転かおる・由美

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            木枯らしの開脚前転かおる・由美  麗蘭





日本は"姉歯"で持ち切りだろうか。
見たいな~ 姉歯。
日曜の関口宏・サンデーモーニングまでおあずけかな。

こういう浮世ばなれしたキャラには、
俄然、興味が湧く。
(れいらん病の一つ)
無重力さんとこの画像には、ちと粟立つものがあった。
得難いキャラが濃縮されている感じだ。

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ひと頃の道路公団・藤井総裁。

波平を馬面にしたような、、
いかにも人を小馬鹿にしたような笑い顔で、
あの人も得難いキャラであった。

また、慎太郎の長男坊・のぶてるが、
根が小心者だから態度に余裕がなくて、
いい対比になっていた。

34,5歳の頃、
このまんま、ひとりもので行くかもしれないな、
そんな気がして、
飯田橋ー市ヶ谷間のマンションを物色していた。

そしたら、旧知の不動産屋が、
「俺、絶対マンションは買わない」
というのだ。

ホントかどうか知らないが、
役人の作った防災計画の話をはじめた。
これが、聞いてビックリ。

「下町の川沿いにやたら公団やマンションが建ってるだろ。
あれ、大地震が来たらみんな倒壊することが前提なんだぜ。
その瓦礫で津波が幾らか緩和されるって寸法よ」

これを聞いて、さもありなん、と思った。
私は建築のことなんかハナから判っちゃいないが、
電池で動いてるような日本の役人なら、
平気で考えそうなこった、と思った。

高層建築の耐震構造は研究され尽くしてるんだろうが、
それを採用すればコスト割れになるだろう。

一級建築士の叔父が、
家を建てるとき、
耐震を考えるんならプレハブがいい、
よく研究されてるから、
と、以前から言っていたが、
神戸の惨状を見る限りでは、
叔父が言ってたことは当っていた。

日本から職人が消えたとか、
民営化が悪いなんてことが問題の本質じゃないだろう。

法律が業界優先で、
長い間、住民の利益がないがしろにされてきたのだ。

姉歯の悪びれない態度は(と報道されていた)
私ばかりじゃない、という思いが底にある。

しかし姉歯、48歳とは・・・同い年ぢゃん(笑)
やんなっちゃうねぇ。
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by leilan | 2005-11-22 21:35 | 俳句


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