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『俳句』  ワイキキは春の雨

『俳句』  ワイキキは春の雨_b0048657_19361097.jpg




    雪降るとあらぬ方見てつぶやける


    ああ云へばかふ云ふ女シクラメン


    点滴の一つ一つの寒暮かな


    カーペンターズかけスキー板磨く


    厄落ちよ落ちよと跳びぬ辻の闇


    妃殿下うっとり冬帝ささやけば


    おでん煮てわたしが酒を飲む気配


    針穴に母の歳月冬ともし


    寒の水をんなののどをおちてゆく


    ワイキキにもう春風のたちつてと



■ホリエモン逮捕!

意外に早かった。
あっというまに逮捕でした。

米国産牛肉。
危ない危なくないという議論以前に、
アメリカの処理業者では危険部位が完全に取り除けないよ、
と思っていたらそのものずばりが輸入されて、
正直びっくり!

これをすぐさま輸入禁止にした小泉は立派。
これをネタに攻めるにはアメリカはたぶん全く文句が言えない。
ある種、日本にとって、これはチャンスだよ。

と私は思うのだけど、
そういうことを書いておられたのは finalvent さんくらい?

新聞によれば、当初農水省は、
今回のロットだけ破棄すれば問題ないと判断しており、
官邸から禁輸の指示がきて事の重大性にやっと気がついたというのだから、
日本の役所はほんとあてにならん。 

で、私はと申せば、
アメリカの牛肉は食べております(爆)


    
# by leilan | 2006-01-23 20:44 | 俳句

『秀句鑑賞』

 惚けし母連れて船見る冬鴎  吉田汀史


ボケた母を連れて船を見ている。
海上には冬の鴎が飛び回っている、という光景。

かつて、「東京だよ、おっかさん」という歌があった。
たしか、皇居の二重橋を見るのである。
母と二重橋を見るのも悪くはないが、
私はこの鴎の舞う海の船を見るほうが好き。好みに合う。

しかも、ボケた母を連れて、というところがよい。
船や鴎を見ていたら、「私」は母と、すなわちボケた母と、
ほとんど変わりがなくなるだろう。
吉田汀史はボケることを人間の自然として受け入れているに違いない。

ボケるとはあの世への通路を得ることかも知れない。
その通路からあの世の風がやってくる。
そして、その風はボケた人の心身を吹く。

(冬鴎・冬)
# by leilan | 2006-01-23 20:40 | 秀句鑑賞

『俳句』  女にも欲しふぐりかな

              憂鬱の世界を知らず犬ふぐり
『俳句』  女にも欲しふぐりかな_b0048657_8342743.jpg





    一月のふぐりは肌荒れしてゐます


    二月には猫に嗅がれてゐるふぐり


    男なりふぐり三月逆上り


    四月来て冷しふぐりをはじめます


    風を浴び五月のふぐりなはははは


    しとしとと湿るふぐりも六月も


    七月のふぐりは浜でごろついて


    八月は八重に渦巻くふぐり雲


    ふぐり投げ九月事変が巻き起こる


    十月のふぐりフランス語で散りぬ


    ふぐりまた十一月を淋しがる


    十二月上目遣ひの聖ふぐり




無謀な試みでした。
ふぐりさまに完敗。

持っていないものを詠むのは難しいものです。
皮膚感覚でわからない。
おっぱいを詠むようにはいかないことを痛感。

個人的に好きなふぐりは、

    男なりふぐり三月逆上り

いじらしい。

    


        
# by leilan | 2006-01-22 10:06 | 俳句

『秀句鑑賞』

 サラリーマン寒いね東スポ大切に  清水哲男


「東スポ」は新聞の「東京スポーツ」。
吹きっさらしの駅のベンチで、
東スポで身を包むようにしているサラリーマンが目に浮かぶ。

スポーツ新聞の名が俳句になるのは珍しいが、
俗語や流行語をいちはやくとりこむのが俳句の伝統。
だから、この句はとても伝統的だ。

そして、「大切に」は反俳句的に大胆。
普通はこのような思いの直接的表現は俳句では避ける。

今回、この句を取り上げたのは、
六尺さんへのアドバイスもあってのことだ。

六尺旦那は、
「思いの直接的表現」をつい使ってしまう。
初心者にはよくあることなので、
目を瞑ってあげたいのだが・・・。

この句の「大切に」は、
反則をしたことで、逆に一方の伝統(東スポ)が生きた例。

(寒さ・冬)
# by leilan | 2006-01-22 10:04 | 秀句鑑賞

『俳句』  銀幕スタア

『俳句』  銀幕スタア_b0048657_20362922.gif




    原節子吐息の色の寒牡丹


    よく廻る順にならべて兄の独楽


    寒灯を漏らしネバダの大鶏舎


    大鍋に青菜が泳ぐ春隣


    凍えたるピアノ叩きてまむし指


    けんちんの赤い人参白い大根


    寒の地震(なゐ)棚より落ちし創世記


    咳やまぬ檻のゴリラに見られけり


    男湯と女湯ありて冬の星


    志ん朝の話しなどして味噌雑炊



■米財務省、ハイブリッド車購入に優遇税制

米財務省は、ガソリンと電気を併用するハイブリッド車の購入者を対象に、最大3400ドル(約39万円)の税額控除を認めると発表した。

昨年8月に成立した包括エネルギー法に盛り込んだ優遇税制を実行に移すもので、ガソリン消費量の節約などを政策面で後押しする。

同省は優遇税制の申請手続きなどを公開。1日以降の購入者に税額控除の適用を開始する。ハイブリッド車の購入証明書をもとに、金額などに応じて控除額を決める。エネルギー自給率の向上を目指す包括エネルギー法は、燃料電池車や代替燃料車などの税額控除も盛り込んでいる。

財務省は近く申請手続きなどを公開し、優遇税制の適用を始めるとしている。


アメリカは二酸化炭素の排出では今や世界の鬼っ子。

財務省のハイブリッド車の税制上優遇は興味深い措置である。
なぜなら、今の世界でハイブリッド車を作れるのは、日本のメーカー中心。
GMやフォードなどの米車メーカーに対する警告のようにも見える。

おそらく日本車のシェアーが上がっても、
アメリカ政府は日本車を排斥するようなことはしないはずだ。


    

        
# by leilan | 2006-01-20 22:21 | 俳句


バッカスの神さまに愛されたい

by leilan
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