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『俳句』  秋袷(あわせ)褒め殺されてみたかりし

『俳句』  秋袷(あわせ)褒め殺されてみたかりし_b0048657_11332665.jpg

            秋袷褒め殺されてみたかりし  麗蘭





俳句というのは、
面白いものなんですよ。
制約がありますからね。
がんじがらめのなかで自由にするのがいい。

最初は理屈から入らず、
とにかく実作することが大切ですね。
自分で、五七五に字を並べるうちに、
俳句のかんどころが判ってくる。

かんどころは、
「俳句入門」の本には書いていない。
説明しようったって説明できるものではなし。
句をどんどん作りながら、
肌で感じるものです。

どんどん作って、
どんどん捨てていく。
一句、二句、三句と書いていくうちに、
自分が考えていない方向へイメージが広がっていきます。

私の場合は、
ほんとのこと、つまり実が十のうち六くらい。
あとの四は虚なんですよ。

虚の部分がないと俳句はつまらない。

まず、写生の力をしっかり身につけていれば、
何をしても大丈夫。
今日の掲句なんかは完全に遊びの句です。
うるさい俳人には、駄目出しされますね(笑)

でもね、こういう遊びも時にしなければ、
句に広がりが生まれていかない。

前衛的なことをやったり、
ある程度ははみ出した方が、
月日を経て句がよくなります。

人生を深く味わって、
歳を重ねるにつれ句が豊かになってゆく。
そんなオバアになりたいですね。

私自身、
いいなと思う句は百句作って一句くらい。
なかなか満足のいく句は作れません。
しかし、その一句を生み出すためには、
九十九のつなぎがいる。

いっぺんにはそこに行けない。
同じようなことを何度も繰り返して、
そのうち、
いままでの自分にない世界にふと出会う。

だから、新鮮に続けてゆけるんでしょうね。
by leilan | 2005-10-07 11:34 | 俳句
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バッカスの神さまに愛されたい

by leilan
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