撫子を咲かせひとりを待つてをり 麗蘭
「私は無実」「法廷は偽り」フセイン元大統領、初公判
イラクのサダム・フセイン元大統領(68)ら旧政権の幹部を裁く初公判が19日、バグダッドの特別法廷で開かれた。虐殺などの罪で起訴されている元大統領は「私は無実」と主張。名乗ることも拒み「私はイラク共和国大統領」「すべては偽りだ」と法廷の正当性を認めない考えを示した。
元大統領はラマダン元副大統領ら7人とともに、中部ドゥジャイル村の住民ら140人以上の殺害を指示した罪などで起訴されている。この村を82年に訪れた元大統領を暗殺しようとした事件への報復で、村民らが殺された疑いがある。88年に起きた少数民族クルド人の虐殺や90年のクウェート侵攻、戦争犯罪や「人道に対する罪」などでも起訴される見通しだ。次回公判は11月28日の予定。
この法廷は、国連決議にもとづいた旧ユーゴの国際戦犯法廷などと異なり、米国占領下でつくられたイラクの国内法廷なので、国連や人権団体からは独立性などへの懸念も出ている。 朝日新聞より転載
いよいよサダム・フセインの裁判がはじまった。
結局、サダムは国際法廷ではなく、
イラクの国内法廷で裁かれることになった。
イラク法には極刑があるから、
これだと死刑に追い込めるわけだ。
本来ならば、サダムは国際法廷で裁かれるべきだと思う。
しかし、そうなればアメリカは返り血を浴びるわけで、
フランス、ドイツもその点で、思いは一つなのだ。
過去のことを洗いざらい喋られてしまっては、
都合の悪いことがごまんとある。
彼に死んでもらわなくては困る大国があるということ。
結局、国際政治なんてこんなものなんだろう。
面白いのは、サダムの女房だ。
亭主のために、なんと、
世界中の弁護士を100人以上も掻き集めて来た(笑)
しかし、それでは裁判にならないということで、
最終的には数名になったらしいが、
いい女房じゃないか。
もひとつ、朝日新聞のこの記事。
靖国のことは書きたくないが、
ほんとかよー、と思ったので少し。
米NYタイムズ紙、靖国参拝は「無意味な挑発」
米紙ニューヨーク・タイムズは18日付の社説で「東京の無意味な挑発」と題し、小泉首相が靖国神社参拝によって「日本の軍国主義の最悪の伝統を容認した」と厳しく批判した。
同紙はこの社説で、参拝は「日本の戦争犯罪によって犠牲になった人々の子孫に対する計算ずくの侮辱だ」と述べた。「日本が帝国主義的な征服の道に再び向かうとは誰も懸念していない」としつつも、日中の経済的結びつきなどを挙げて「現在は隣国での悪夢を呼び覚ますのには最悪の時期だ」と分析。「日本は誉れある21世紀を迎えられるよう、今こそ20世紀の歴史に向き合うべきだ」と結論づけた。
米国の知日派はもちろん、ブッシュ政権内でも小泉首相の靖国神社参拝を評価する意見は皆無といっていい。何の戦略もなしに日中、日韓関係をいたずらに悪化させることは東アジアを不安定にし、6者協議などに悪影響を与えかねず、米国の国益をも損なうからだ。国務省も「対話を通じた解決を」(マコーマック報道官)と日本を含めた関係国に呼びかけている。ニューヨーク・タイムズ紙は日本の歴史認識問題に厳しい態度をとってきたが、この日の社説はこうした米国内の見方を代弁したものと言える。
この問題をアメリカはどう見ているのか?
この1月まで国務副長官だったアーミテージは、
日本へ行った2年半前に、
アメリカのテレビに出て、
靖国参拝に対する北京政府の抗議について、
「外国からそういうことを指示されたら、
ますます行くべきだ」
と答えていた。