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『秀句鑑賞』  少女いつか産まねばならず寒木瓜抱く

 少女いつか産まねばならず寒木瓜抱く  毬原れい


くったくない子供。
いつも母といっしょに、どこまでもくっついてくる。
元気のいい、男の子のような娘だが、
この子もいつか結婚して、
子供の親となる日がくるのであろうか。

目の前で寒木瓜を抱いている姿を見ると、
やっぱり女だな、と思う。

「いつか産まねばならず」というところに、
女の性(さが)がある。

赤い寒木瓜がいい。

(寒木瓜・冬)
by leilan | 2005-11-16 18:30 | 秀句鑑賞
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バッカスの神さまに愛されたい

by leilan
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