海鼠握れば疣しゅしゅと鳴きたるよ 麗蘭
書こうかどうか迷ったけれど、
やっぱり書くことにした。(多少、鼻息の荒いのは勘弁ね^^)
今世間を騒がしている、
みずほ証券のジェイコム株誤発注の問題。
これが、どうにも腑に落ちない。
みずほ証券は、10分ほどの間に最低でも400億円の損失。
400億円の損をする人間がいるということは、
得をする人間もいるわけで、
新聞によれば、濡れ手に粟で儲けたのが外資系証券会社。
その内訳は、
USBが、263.43%
モルガン・スタンレーが、31.19%、
日興コーディアルが、23.83%
リーマン・ブラザーズが、21.72%、
クレディ・スイスが、19.92%
ことにUSB証券は、たった10分で120億円も儲けたんか?
しかし、短時間のうちに、
これだけ取得できた人達というのは、
あらかじめ事が起こるのを知っていたのではないか。
スタートのピストルが鳴ることを知っていて走り出した人と、
それを知らず、鳴ってから慌てて飛び出した人の差が、
これだけ大きなものになったんじゃないのだろうか。
こう勘ぐる私は、うがちすぎでしょうか。
証券会社や投資家の数はもう星の数ほどある。
その中でことにUSBが敏感に反応できた。
なんか変じゃないのか。
プロ同士の争いなのに差がつきすぎ。
実際、60万円を1万円と打ち込むと、
コンピュータ上に警告が出るわけで、
それを無視して発注するというのは、
ケアレスミスと言えるのだろうか。
舞台裏で、その担当者と密談して、
あとで謝礼としてそれなりの金額を用意するなどの約束で、
わざとそういう発注をさせることは可能なのではないか。
通常の人間心理だと不可能でも、
たとえばその担当者が巨額の負債を抱えているなどの諸事情があり、
それに付け込めば、案外簡単にできてしまうだろうに。
外資の博打うちの中には、
年収数億なんていうのはザラで、
「包丁一本、さらしに巻いて~」じゃないけど、
こうした世界を渡り歩く奴等が多い。
抜け目ないと言えば聞こえはいいが、
こすっからい、イヤ~な奴等だよ。
何人か思い浮かぶ顔があるけれど、
あいつらなら、こんなこと平気でやる。
まあ、それはおいといて。
もしそういうことがあったとしても、
みずほ証券も、金融庁も、深く追及はしないだろうな。
なぜなら、もし本当にそういうことがあって、
事実が明るみになってしまえば、
不信が不信を呼び、
証券市場は大変なパニックに陥ってしまう。
みずほ証券にしても、
そういう体質があると知られれば、
すべての顧客が逃げ出してしまう。
だから、今回のことは個人のミスにして、
「今後二度とこういうことが起きないようにシステムや社員教育を見直します」
と言っておいた方が世間は安心する。
みずほ証券は、今期、500億円の利益を出す予定だったらしいが、
そのほとんどを今回の騒動で吐き出してしまった。
しかし、国家が超低金利政策の優遇措置を取り続けてくれれば、
銀行や証券会社は何とかやっていける。
その分、預金者がバカを見るんだけれど。
そして、みずほと東証に正常な判断力があれば、
みずほはすぐ東証に連絡して、
東証はジェイコムの取引を即刻停止すべきだろう。
こうした状況判断もできないエリートって、いったいなんなんだ。
まあ、のん気な天下りがしゃちょうなんかやってるからね。
脳ミソあんのか(って、東証のHPみて本気でそう思いましたとです)
それにしても、
たとえばレストランなどで釣り銭を間違えて、
千円のところを1万円お客に渡し、
すぐその場で取り戻そうとしても、
「間違える者が悪い!もう遅い!もらったものは返さない!」
と開き直る。
こんなことがまかり通ってよいのだろうか。
他人の失敗を虎視眈々と狙っていたり、
システムの欠陥を探すことに慣れている自称賢明な、
実際のところ下品でさもしい人間の方が有利な世の中なんて、
おかしいじゃないか。
人として、お天道様に恥ずかしくない振るまい。
なんてこと言ったら、笑われる世の中になったんだろうか。
朝から晩まで身を粉にして働き、
消費者金融に高い利子を払って海外ブランド品を買わされたり、
狭いマンションを買って、
35年のローンを一生かけて払わなければならないのに、
世界のなかで豊かな暮らしができていると信じ込まされている日本人って、
いったい何なのだろう。
あげくの果てに、一つのミスかあるいは陰謀で、
400億円という大金が、
みすみす海外に持って行かれるのだから・・・。
【追記】
毎日インタラクティブによれば、
証券会社のジェイコム株の保有株数(比率)=12月8日時点=
と推定利益額は以下の通り。
UBS証券 3万8198株(263.43パーセント)120億円▽モルガン・スタンレー 4522株(31.19パーセント)14億円▽日興コーディアル 3455株(23.83パーセント)11億円▽リーマン・ブラザーズ 3150株(21.72パーセント)10億円▽クレディ・スイス 2889株(19.92パーセント)9億円