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『俳句』  「法律に抵触しなければ何をしても良い」という抜け穴哲学

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    いくたびも目が覚む屋根の厚雪に


    一月やオランダ切手濡れ届く


    気懸りなこと日向ぼこしてゐても


    考える顔してパック小正月


    歯ぞ眩しラグビー場は泥たぎり


    母やさし笹鳴くれば出でてゆく


    飛行機の士の字突入凍て雲に


    見下ろせばワイキキの海日脚伸ぶ


    縫初の針穴嫌ふイワンの馬鹿


    生きのびて何なしたるや震災忌




■ライブドア

東京地検特捜部が専従班の内偵捜査を本格化させたのは昨年秋だという。
ライブドアのビジネス手法が検察の社会倫理から許せないということか。

社会を間違った方向に向かわせるとの思いがあったのだろうな。

捜査は11時間近く行われたそうだ。
その間に「幹部間の電子メールの一部や財務関係の資料」も入手した模様。
新聞に載っている捜査理由は「風説の流布」「偽計取引」。

それらは報道されている通りとして、
元幹部が明らかにしているライブドアのやり口というのはかなりあくどい。
これでは恨みをかっても仕方がないと理解できる。

 1)ライブドアは結果的に買収することになった企業に対して、
   現金の引き渡しではなく株式交換での買収契約を締結させる。
   「株価上昇が期待でき、現金よりも有利」と言う理屈。

 2)しかし実際に買収が成功すると、被買収会社の元株主には、
   「株価下落のリスクが負えない」と言って突如現金決済が通告され、
   数億円が支払われる

 3)ライブドアはその後、手元に残った株なども対象に株式分割を行い、
   その結果株価が急騰したら、投資組合を通じてそれを売却。
   それによって儲けるという仕組み。

元幹部は、信用して買収を受けることを決めたのに、
最初から新株売却が目的だったのかと、だまされたような思い。
不正な取引であることは明らかだ、と述べている。

特捜部はこうした発言を含めて、
押収した幹部間のメールや電子書類を背景に捜査を進めると思われる。

特捜は何を考えているのか。

恐らくそれは、
「法律に抵触しなければ何をしても良い」
というホリエモン哲学の日本社会への波及。
それをパニッシュする必要性を感じていたのだろう。

まあこれは、検察からの踊る株社会への警鐘という意味もあると思う。

結局、ライブドアの事業は、
こうした株取引を含め金融事業だったことは明らかで、
ネットとかITの名前を借りた金融業者だった。

ライブドアは被買収企業の関係者ばかりでなく、
市場をも「偽計」にかけたということ。

検察はそこにメスを入れたかったに違いない。



    
by leilan | 2006-01-17 19:10 | 俳句
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