首ほそく出して生牡蠣すすりけり
鶴首(つるくび)なんて言葉は、もう死語になりつつあるんでしょうね。
1979年初夏、東京駅大丸のモディリアーニ展で見た<鶴首の女たち>は、いずれも哀愁を帯びて病的でさえあった。たとえ、ふっくらしたモデルでも、彼のファインダーを通ると、みな鶴首の痩せた女になってしまうのだろう。
よく女の加齢は首に出ると言うが、そうしたことは余り気にしないで生きてきた。しかし、こんな川柳を見ると、美にこだわる女心はまた妙にいじらしくもある。
うれしきは加齢で縮む美醜の差 <せんべ子>