占う女
2006-02-04T05:32:04+09:00
leilan
バッカスの神さまに愛されたい
Excite Blog
『俳句』 See you later
http://leilanlele.exblog.jp/4109008/
2006-02-03T16:40:00+09:00
2006-02-04T05:32:04+09:00
2006-02-03T04:18:33+09:00
leilan
俳句
したたらす琵琶湖の雫ゆりかもめ
鬼打ちの飛んで来る豆神楽坂
亡き祖母の柊の釘低かりし
脱糞の快歳の数だけ豆喰ふて スミマセヌ
ー裏faapokoに捧ぐー
発車ベルひらりとブーツ乗り込みぬ
布団干す夜もお日さまに抱かれる子
一菜は花菜一汁干し菜汁
落ちてゆく四角い豆腐寒の水
わたくしがつかめるものに犬ふぐり
つけかへる春の半えり長襦袢
■帰国したときの楽しみの一つに、TVの俳句番組を観ることがある。
4年くらい前だったか、「BS俳句王国」で主宰大会というがあった。
ビデオに録画してあったので、見直してみたら、
俳句結社の主宰という人たちはなかなか毒舌で面白い。
氏も無く素性も知らず曼珠沙華 津田清子
津田清子さんはけなされる前に、
「私はもう曼珠沙華の句は何百と詠みましたので、こんな句しか出来ません」
と涼しい顔で述べた。
畦行けばやいのやいのと曼珠沙華 藤田湘子
金子兜太さんが「上五が陳腐ですなあ、畦はつきすぎです」とバッサリ。
そして、即興で、
(俳句)王国にやいのやいのと曼珠沙華
「はどうですか?目の前にたくさん咲いていますし」と言えば、
けなされた側の藤田湘子さんは、
「そんな下手な添削は頂けません」と笑った。
どうしても解けぬ智恵の輪曼珠沙華
この句に対して、藤田湘子さんが、
「曼珠沙華を見て形から知恵の輪を連想したんですな、
それを俳句に詠むとは頭が悪いですなあ」
とあきれかえって言えば、
金子兜太さんまでが「ほんとに頭が悪いとしか言えません」と加勢した。
そういわれれば、本当に頭の悪い人の句に見えて、
いったい誰の句だろうとビデオに見入る(もう番組の中身を忘れてるw)
すると、星野椿さんが、
「頭が悪いと言われてどうしましょう。
知恵の輪に似ているなあと思って一生懸命詠みましたのに・・・」
みたいなことを平然と返した。
内心かなりかちんと来ていたと思うが、後半、
いわし雲虚子と遍路をしたかりし 藤田湘子
と湘子さんが詠んだので、
「もう私は、湘子さんに祖父とお遍路がしたかったと詠んでもらって、
涙がでるほど嬉しいです。頭が悪いと言ったことは許してあげます」と言った。
湘子さんは、「良い句は出なかったけれど、会話が楽しかった」と締めくくった。
本当にその通り。
一般から募集した句のほうがよっぽど良かった。
鈴の音となりて去りゆく夕遍路
主宰といわれる方々が歯噛みしている傍らで、
名もなき一般の人がこんな素晴しい句を詠む。
それもまた、俳句の面白いところである。
寒月やポン引き纏ふ夜会服 しんいちろう
(仙台の)国分町に立つ若いポン引きのみなさんは、なにゆえあんな寒々としたかっこうをしてるのか?
もっと暖かそうにすれば良いのに…。ヒロシです。みたいなところから着想しました。
俳句をはじめてまだ四ヶ月ちょっとの人が、こういう写生句を詠む。
「ポン引き纏ふ夜会服」が季語「寒月」にスッキリと着地。
「夜会服」と大袈裟にもってきたところもいい。
さらには、ポン引きのお兄さんから声を掛けられて、
一瞬、心が動いている作者の様子まで目に浮かぶ、と勝手な妄想(笑)
夜も更けし夏の名残のミント水 六尺
この句などは、句作二日目にして詠んだもの。
「ミント水」が初秋の静謐な空間を作り上げて爽やかである。
風炉名残亭主に返へす猫のこゑ たまご
句作五ヶ月目にして、富安風生ばりの詩情。
難しい季語「風炉名残」を「猫のこゑ」に結びつけた快作。
夏至の夜や隣人の恋はじまりぬ 紡縷
句作八ヶ月目頃の句。四季折々をたんねんに写生するのを得意とするが、
ときどき、こういう句を詠んではドッキリさせる。隣は何をする人ぞ。
「夏至の夜」が絶妙。
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『秀句鑑賞』
http://leilanlele.exblog.jp/4110124/
2006-02-03T15:39:02+09:00
2006-02-03T15:37:23+09:00
2006-02-03T15:37:23+09:00
leilan
秀句鑑賞
梟がふはりと闇を動かしぬ 米澤吾亦赤
梟(フクロウ)は夜行性の生き物の代表格だ。
多くの生き物が寝静まった夜に、梟は動き出す。
大きな目を光らせて、彼らは夜の世界を見つめる。
木にじっとしていて見えなかった梟が突然、羽ばたいた。
それを偶然見ていた米澤吾亦赤は、
梟の羽ばたきが闇を動かしたような錯覚に捕らわれ、鼓動を高めている。
昼に生活する動物は暗闇を恐れ、
その闇をつかさどる生き物をすら恐れてしまう。
別に夜の世界にだけ恐ろしいことがあるわけではないのに。
彼らはどうして闇の世界を選んだのだろう。
そして、梟はなぜ時計になっているのだろう。
(梟・冬)
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『俳句』 保護主義から競争主義へ?
http://leilanlele.exblog.jp/4102171/
2006-02-02T15:19:00+09:00
2006-02-02T17:37:19+09:00
2006-02-01T16:12:25+09:00
leilan
俳句
人は死にピエロは死なず冬の果
迷ひ犬つなぎ交番冬ともし
早梅を見て聴診器うごかさず
修羅一声つぶてのごとく雉子落つる
年男立つや袴につまづきて
東京に今も筏の都鳥
じゃんけんで決める追儺の鬼の役
校庭の隅が好きです薄氷
震える花寄りて咲く花犬ふぐり
学校へ蜂に刺されし顔で来る
■ブッシュ大統領の一般教書演説
ホワイトハウスのHPはここです。
相変わらず多く出てきた単語は「freedom」。
調べたら、50分ほどの間に17回登場。多過ぎ。
たまに、ブッシュの「freedom」には嘘の匂いがする。
自由であることは大切なことだが、
その原則一つだけで例えば中東が収まるか、
というとそうでもないような気がする。
その次に多かったと思ったのは、「comp」の付く単語。
「competition」とか「compete」など「競争」を意味する単語。
前者が12回、後者が5回で、合計17回登場している。
「With open markets and a level playing field,
no one can out-produce or out-compete the American worker.」
(開放された市場、同じ土俵なら、アメリカの労働者に勝てるものはいない)
こういう自信過剰なところがアメリカの困ったちゃん。
だから、アメリカは自国の産業が負けると、
他の国が open でない、
level playing field を提供していない、とくる。
でも、それは違うだろうに。
インド、中国という新しい競争相手の登場もあって、
ブッシュ演説にはアメリカの「自国競争力に対する強い懸念」が出ている。
その一端として、「math」(算数)が単語として5回、
「science 理科、科学」に至っては単語として7回も出てくる。
ブッシュ自身はお勉強が好きではなかったようだが、
これがどうして、教育パパならぬ教育大統領なのだ。
science の分野で基礎的研究計画へ連邦予算を今後10年で倍増、
そうした研究に対する税の控除を恒久化する、
子供たちの算数と理科の学力を他国と競争できるところまで引き上げる、
となかなかポイントを突いてくる。
興味深いのは、
日本ではメーカーが先んじてやっている自動車エネルギー源の転換を、
アメリカでは国家が先導しそうなことだ。
メーカーがやるのを待っておられぬというイメージ。
エネルギーと言えば、
「America is addicted to oil」(アメリカは石油依存症)
と言い切ったのは偉い。よくぞ言った。
中東への依存度削減にも言明。
2025年までに中東からの石油輸入の75%を、
他のエネルギー源と置き換える、という下り。
これは中東からの石油輸入を75%減らすということである。
サウジに対する牽制?
ハマスの勝利について何を言うのかと思ったら、
ハマスはイスラエルを認めなければならない、
武器を捨てねばならないなどと主張。
パレスチナの人々の選挙そのものは賞賛。
笑いが起こったのは、ベビーブーマーの退職に関する話の中。
「自分の父親(パパブッシュ)が好きな二人の人間、
つまり自分とビル・クリントンが、、、」
と言ったら、議会場は大爆笑。
彼らは二人とも今年60歳になる。
その瞬間、ヒラリーの顔がテレビに映った。
彼女はそこでは拍手をしなかった。
どう反応したらよいか迷ったような顔をしていた。
時期大統領選の民主党候補は誰になるのだろうか?
もう一つ面白い場面があった。
それは、盗聴に絡む「Patriot Act」に関する部分。
ヒラリーがいたので民主党の席だと思うのですが、
それまでそのたびにスタンディング・オベーションをしていた議員達が、
この部分では全く席を立たなくなる。シーン。
ブッシュが、9.11が手遅れだったから今は認めてくれ、
と言ったときだった。
今アメリカが一番割れている問題です。
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『秀句鑑賞』
http://leilanlele.exblog.jp/4102359/
2006-02-02T15:13:00+09:00
2006-02-02T15:15:40+09:00
2006-02-01T17:20:49+09:00
leilan
秀句鑑賞
冬終る封筒の中空色に 有馬朗人
つい先日、いただきものをしたときに、
真っ白な紙袋の中が鮮やかな空色だったことが、ちょっとうれしかった。
白い封筒は中も白、となんとなく思いこんでいる気持ちを、
ひらりとかわしてくれた。
私のお気に入りの、アメリカ『クレイン』社の封筒にも、
中が赤、青、緑、あるいはアンティークな花の絵などのものがある。
中に色がついていると、外に、少しその色が透けて見えるのがいい。
冬の印象はモノクロ、それも白が強い。
その白から、かすかに空色が透けて見えたのだ。
春が近いよ、そろそろ冬の終わりだよ、と。
(冬終る・冬)
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『俳句』 グリーンスパンに投げキッス!
http://leilanlele.exblog.jp/4101284/
2006-02-01T11:08:00+09:00
2006-02-01T11:36:11+09:00
2006-02-01T09:49:57+09:00
leilan
俳句
美しき母とも知らでねんねこの児
揚げ色のあはき飛竜頭風花す
子遍路が学校道に外れたがる
望楼の四方に硝子雪降れり
雪催ひとりの土鍋吹きこぼれ
ヘーゲルを教はりし日や冬木の芽
冬の底家族に笑ひあれば足る
冬めでし両手で包むマグカップ
包丁を入れれば弾み春キャベツ
片肘をついて遊びぬ春の風邪
■ 春立つやグリーンスパンに投げキッス
0.25%の利上げがあって、FOMCの金利水準は4.5%になった。
まあいいところじゃないですか。
日本時間の今日から、
火曜日の議会で最終承認されたバーナンキがFRBの議長になる。
グリーンスパンの議長期間は1987年8月11日から2006年1月31日まで。
お疲れさまでした。
そして、ありがとうございました。
うーん、なんて言うコンサルタント会社を作るんでしたっけ?
ど忘れしちゃいましたが、
FRB議長になる前の「タウンゼント・アンド・グリーンスパン」から、
「グリーンスパン・グリーンスパン」がいいのじゃないかな(笑)
目立たねど一途な男冬銀河
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『秀句鑑賞』
http://leilanlele.exblog.jp/4101381/
2006-02-01T10:38:15+09:00
2006-02-02T07:59:48+09:00
2006-02-01T10:38:14+09:00
leilan
秀句鑑賞
あんぱんのあんを見て食ふ二月かな 阿部青鞋
あんぱんをひとつ買った。
それを二つに割って、中のあんを確かめてから、
やをら口にほうりこんだ。
まだ寒い二月のこと。
舌にとろける甘みは、
なんとも言いようなく幸せに思える。
「あんぱん」と置き、続けて「あん」と重ねたところも面白い。
真ん中にへそのあるところが、
何とも郷愁があって、かつ日本的な感じがする。
(二月・春)]]>
『俳句』 浮寝鳥
http://leilanlele.exblog.jp/4096760/
2006-01-31T18:31:00+09:00
2006-01-31T20:46:10+09:00
2006-01-31T09:14:04+09:00
leilan
俳句
焦げくさくなるまでひとり日向ぼこ
冬の雨きりんの長き首つたふ
ウォールストリートジャーナル三面からの浮寝鳥
いと小さき風を捉へて冬の草
大桟橋出船入船春隣
浅き春モナリザ何処も見てをらず
海鼠腸に箸をよごして酒一合
病む人を笑わせにゆく四温かな
冬ぬくしひとり喋ってゐるインコ
冬終る美容体操して痩せず
■へそ曲り投資法
今、世界の市場はどう見ても「流動性過多」だと思う。
中国の貯蓄率は35%にも達するという。
たぶん、社会保障がないためなのだろう。
それが中国の巨大な対外収支黒字・外貨準備を生む一因になっている。
こなたアラブ産油国には使い切れないほどの資金が集まっている。
そして、過去貯蓄に回った日本の資金は、明らかに動き始めている。
加えて、短期と同じように長期の金利も低い。
資金は集まり、そして散る。
集まるところで相場は上がり、
それが一段落すると急落するという展開。
今年はそれがあちこちの市場で繰り返されると思う。
流動性の高い状況が続くからだ。
その中でも、下げはきつくなる。
下げの方が恐怖が主導する市場になるからだ。
上げには理が伴うが、下げには恐怖が伴う。
昨年からの市場を見ていると、下げのペースが方がはるかに早い。
相場の上げ流れの最後に参加する人にとっては厳しい状況が続く。
どうすればいいかはもう明確だ。
騒がれ始めた市場には、目もくれないこと。
今年の株式運用の成功の秘訣は、アクシデントで落ちた所を拾う。
それ以外は無理せずにオプションなどでお茶を濁す。
今年はへそ曲がりでいこう、ということでおやぢさんと合意。
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『秀句鑑賞』
http://leilanlele.exblog.jp/4098191/
2006-01-31T17:49:00+09:00
2006-02-02T09:37:14+09:00
2006-01-31T17:52:06+09:00
leilan
秀句鑑賞
水仙や束ねし花のそむきあひ 中村汀女
日だまりの中、水仙がかたまって咲いている。
よくよく見ると不思議な花で、
茎がくいっと折れ曲がって横向きに咲いている。
切り花としても見かけるが、
それを束ねて持ったらたがいにそむきあったという、それだけの句。
だが、そのことを発見して、言葉で表現したところに詩が生まれたのだ。
「なんだ、それだけのことか」と思わせる自然な句が、
実は一番すごいのではないか、と思う。
普段、何気なく見過ごしているあらゆる瞬間に詩があるのだとしたら、とても楽しい。
(水仙・冬)
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『俳句』 ジプシーの弾くヴァイオリン
http://leilanlele.exblog.jp/4090209/
2006-01-30T14:15:00+09:00
2006-02-01T16:39:51+09:00
2006-01-29T18:46:25+09:00
leilan
俳句
一葉だにもたず咲き長け寒桜
日向ぼここの世にかかる刻ありて
遥かなる姦通罪も旧正も
寒月や運河をわたる水の皺(しわ)
春近し鬱捨てる日は海へゆく
村の子は空手チョップでつらら折る
雪しづか鏡にうつし理髪店
電柱に冬日「ますらを派出婦会」
風花はつかめぬ夢のごとく舞ふ
「美少年」飲み田原坂冬うらら
■寒月やジプシーの弾くヴァイオリン
今月も終ろうとしている。
風邪という絶不調ではじまったこの一月。
それにしても、よく俳句を作った。
数えてみたら、のべ21日にわたり毎日十句を完遂。
ここまで、己れを inspire できたものはなんだろうか。
このブログに集う人たちの中から、
自分も俳句を作ってみようという人が出てきた。
ところが、俳句というものは見るのと作るのとでは大違い。
最初は誰もがうまく作れない。
ボウルさん、たまごさん、六尺さん、しんいちろうさん、
もうみんなが唸り、歯噛みしながら俳句を作りはじめた。
私にも初心者の時代があったので、
彼等の苦しみが手に取るように判る。
長女的性格ゆえ、それが可哀想で見ていられない。
何事によらず、苦しんでいる人を見過ごすことができない性格だ。
私に子供がいたら、さぞや打たれ弱い子になっていただろう。
しかし、その苦心の一句を、私は容赦なく斬りつけた。
基本を身につけさせるのが私の役目だと思っていた。
本音を申せば、斬りつけたときは後味がわるかった。
コメント欄を拝見すると、
この四名は互いに励ましあっていて、
誰かが秀句を詠むと、それが発奮ともなるらしかった。
私は結社にも属さず、
在外邦人ということもあって句会に出ることもままならい。
独りで黙々と句作を続けてきたが、
彼等四人の遣り取りを拝見していて、
仲間がいることの大切さを改めて感じたりもした。
彼等の俳句のために自分は何をしてあげられるのか、
このお正月、風邪でぼんやりした頭で考えていた。
まずは、句作の参考になればと、
日々の俳句をアップしてみることにした。
去年までは、その日に作った俳句の中で、
いちばん気に入ったものをアップしてきたが、
本来なら捨ててしまうような俳句も、
今月は思い切って載せてみることにした。
このブログを見てくださるのは、
「占う女」の存在を知っている一部の友人と
コメントしてくださるブログのお仲間だが、
実はそのほかに名も知らぬ多くの方々がいらして、
その中に俳句の達人がいたりしたら恥ずかしいな、
そんなことを心配しながらの一ヶ月であった。
限られた時間での毎日十句であるから、
自宅のあちらこちらにメモ用紙を置いて、
シャワーを浴びながら一句、
お料理しながら一句、
果ては、夢の中でも俳句を作っていた。
おお! いい句じゃないの!
と、夢の中で快哉を叫んでいたが、
でも、これは夢なんだよ、起きたら忘れているのだよ、
そう夢の中で思っているのだからクレイジーだ。
毎日十句はなるべく続けていきたいが、
来月から忙しくなる予定なので毎日は無理かもしれない。
アップできない日があったら、それはご勘弁ください。
さて、この「占う女」も画像容量がいっぱいいっぱいになってきた。
毎月些少のお金を払えば、このまま継続できるようだが、
ネット上に自分のクレジット・カード番号をさらすのが怖いので、
2月4日立春から、新しいブログを開設する予定。
この一ヶ月、駄句変句をお読みいただきまして、
大変ありがとうございました。
■1/31(火)、メンテナンスのためサービスを一時停止
だそうです。
2006年1月31日(火曜日)未明よりサーバーの緊急メンテナンスのため
エキサイトブログのサービスを一時停止いたします。
これにより、エキサイトブログにアクセスができなくなります。
期日:2006年1月31日(火曜日)
時間:1:00AM~10:00AM(最長9時間)
内容:サーバーのメンテナンス
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『秀句鑑賞』
http://leilanlele.exblog.jp/4091499/
2006-01-30T14:10:00+09:00
2006-01-30T15:16:41+09:00
2006-01-29T23:05:08+09:00
leilan
秀句鑑賞
セーターにもぐり出られぬかもしれぬ 池田澄子
わかるなぁ、この感じ(笑)
私は根が「おっかながり」なので、毎回こんな不安がある。
子供のころは特にこんなふうで、セーターを着るのが億劫だった。
脱ぐときも、また一騒ぎ。
セーターに頭を入れると、本能的に目を閉じる。
真っ暗やみのなかで、一瞬もがくことになるから、
余計にストレスを感じることになるのだろう。
取るに足らないストレスかもしれないが、
こうやって句を目の前に突きつけられてみると、
人間の哀れさと滑稽さ加減が身にしみる。
頭から被って着る衣服は今も苦手。
池田澄子の俳句には、
こうした俳句的発見が随所にちりばめられていて実に興味深い。
泉あり子にピカドンを説明す
この句など、アナグラムで「泉ピン子」が内在しているのだが、
それは単に私だけがそう思っているだけで、
戦争体験者としての思いが込められた一句である。
この方の句を見つけると、
うれしくてノートに書きとめてしまうほど、好きな俳人の一人。
(セーター・冬)
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『俳句』 新庄剛志と誕生日が一緒だ!(笑)
http://leilanlele.exblog.jp/4088984/
2006-01-29T11:29:00+09:00
2006-01-29T20:05:45+09:00
2006-01-29T10:29:12+09:00
leilan
俳句
アインシュタイン舌出してゐる誕生日
満ち引きの海のゆりかご牡蠣そだつ
寒燈や声出して読む唐詩選
雪止んでどれみふぁそらが晴れ上がる
亡き祖母の記憶の中の雁木かな
海光に抱かれにゆく冬の蝶
霜の夜やとろ火にかけし林檎ジャム
笹鳴の間近に朝の厠かな
花枇杷やヒルトンホテル暮れなづむ
彼の歳一つ近づく誕生日
■少し元気のないときは
愛読書の「富士日記」を読む。
昭和46年1月2日、
・・・・・管理所へ行って新年の挨拶をしていると、
五十年配の紳士が怒気を含んだ顔で入ってくる。
西洋の山の映画に出てくるようなハイカラな格好をしている。
「うちの前に赤いサニーがとまって猟銃を持った男がおりた。
ガードマン、チェックしておきたまえ。禁猟区だろう、ここは。
危険きわまりない。クセになる」
と管理所の人とガードマンに言っている。
私は、そうだ、そうだ。うんと言ってくれなくちゃ。
この人は言い方がうまいなあ。
颯爽としている。
こういう風にいわなくちゃダメなんだなあ)と感心していた。
そのガードマンの車は水が凍結して、
熱湯を入れたらエンジンにひびがいっていて洩れてきて、
皆で代わる代わる覗き込んでいるところだった。・・・・・
「冨士日記」を開けば、元気でかわいい百合子さんにいつも会える。
ご主人の武田泰淳さんはこんなにうまく抗議できない人だったし、
さて私はと言えば、抗議ということが苦手だ。
たまに抗議しなければならない場面に遭遇しても、
こんなこと言ってもいいのかなと、これがからきしだらしない。
相手も大変なんだから仕方がないと思ってしまう。
三十数年前の夏の日、私は新橋で都営バスを待っていた。
隣には赤ちゃんをおんぶした若いおかあさんがいた。
暑い日盛りで、おかあさんは日傘をさしている。
そこへ派手なキャデラックが停まったと思いきや、
もの凄い勢いで飛び出してきたアロハシャツのおっかない人が、
いきなり、若いおかあさんを怒鳴り出したのだ。
「てめえ、母親のくせして、何やってんだよー!
背中のガキがかわいそーじゃねえか、コノヤロ!」
とかなんとか怒鳴って、
母親の日傘をぐいっと後ろに傾けたのだ。
そして、赤ちゃんの夏帽子のズレを直してやり、
「赤ん坊はナァ、親が守ってやんにゃきゃナ!」
と言い残して、颯爽とキャデラックで去って行ったのだった。
あれから幾年、
あんな慈愛に充ちた抗議を、私は見たことがない。
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『秀句鑑賞』
http://leilanlele.exblog.jp/4089366/
2006-01-29T11:18:00+09:00
2006-01-29T13:36:05+09:00
2006-01-29T13:35:35+09:00
leilan
秀句鑑賞
冬ざれのくちびるを吸ふ別れかな 日野草城
冬の寒さに乾燥してかさかさしたくちびる。
それが「冬ざれのくちびる」だ。
昔は乾燥防止用のメンタムリップなどなかった。
この句の中の人物は、
まだ皸(あかぎれ)やひび割れがあった時代の人物。
冬ざれのくちびるに触れる痛々しさがこの句の命だ。
今日の草城の句は第一句集『花氷』から引いた。
この句集は1927年、草城27歳のときに出た。
初雪を見るや手を措く妻の肩
雪の夜の紅茶の色を愛しけり
白々と女沈める柚子湯かな
575音の言葉が鮮明な世界を構成している。
当時の草城にはまだ妻はなかったが、
俳句の世界を構成するために妻が幾度も登場した。
ちなみに今日は草城忌。
(冬ざれ・冬)
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『俳句』 滅びゆくもの
http://leilanlele.exblog.jp/4082417/
2006-01-27T19:30:00+09:00
2006-01-28T05:42:55+09:00
2006-01-27T16:38:51+09:00
leilan
俳句
女てふ生ぐさきもの冬の雨
かいつぶり愛されてゐて滅びゆく
おしくらまんぢゅう押されて泣いた枯野かな
春隣午後の紅茶にジャム入れて
東京は水の都の冬霞
わたくしが転んだところ竜の玉
風花やビルに黒人硝子拭く
耳袋して母親に従はず
靴磨き舗道の枯葉手で掃くよ
焼きたてのパン匂ふ朝三冬尽く
■至福
夕方のひととき、
赤ちゃんを預かった。
寝っ転がって、
胸の上に赤ちゃんを乗せベタベタする。
おっぱい探しながら、
フガフガいうのがかわいんだわ。
目下、一番のお気に入りは「カエルの歌」
もう、歌い出しから「ゲロゲロゲロ」のところを期待しまくって笑ってる。
同じゲゲゲでも鬼太郎の歌では反応が薄い。
ねむるのは
ねむいから
おきるのは
ねむったから
ねむるというのはね
こうしてよこになって
おはなしもしないで
ふがふがって
目をつむっていること
じゃちょっとねむってみるから
見ててね
・・・・・・・・・・・
見てた?
嗚呼
世界はここで完結する。
もみぢの手むすんでひらいて眠りをり
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『秀句鑑賞』
http://leilanlele.exblog.jp/4082856/
2006-01-27T18:59:42+09:00
2006-01-27T18:59:42+09:00
2006-01-27T18:59:42+09:00
leilan
秀句鑑賞
妃殿下がおでん喰ふとき口四角 辻征夫
西東三鬼の「広島や卵食ふとき口開く」のもじりだが、
「妃殿下」と「おでん」の取り合わせは意表を突き、妙におかしい。
専門俳人には絶対につくれない作品。
なにものにもとらわれない、けなげな遊びのたまもの。
(おでん・冬)
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『俳句』 はらぺこスパゲッティ
http://leilanlele.exblog.jp/4077831/
2006-01-26T14:17:00+09:00
2006-01-26T17:56:07+09:00
2006-01-26T12:17:06+09:00
leilan
俳句
大寒やウルトラマンが胸を病む
読みさしのページにみかん雨催ひ
ミスハワイ準ミスハワイ赤マント
牡丹雪海あり見えぬ重たさよ
立ちすくむほどの青空ゆりかもめ
寒泳の重き乳房を抱へ出づ
蝋梅や銀座で買ひし旅鞄
寒雀きてゐるらしき縫ひいそぐ
初手紙国を難ずること易し
春を待つ薬罐の上にふきんのせ
■はらぺこスパゲッティ
うちの食卓には、
週一くらいのペースでスパゲッティが登場する。
トマトソースやミートソースは、
時間のあるときに作りおきして冷凍庫へ。
こうしておくと、ものの15分もあれば口の中に入る。
というわけで、はらぺこのときはスパゲッティ様様。
さっき帰宅して、
例によって、はらぺこスパゲッティを食べていたら、
ふと思い出した映画があった。
「マーサの幸せのレシピ」というドイツ映画。
ハンブルクにあるフランス料理店の女性シェフ、
マーサは独身で恋人もなく、お料理だけが生きがい。
その腕前には絶対的な自信を持っている。
お客さんが料理にケチをつけようものなら、
厨房から飛び出して客席まで文句を言いに行くほどだ。
ところが、ある日突然、姉が交通事故で死んでしまい、
姪っ子リナを引き取ることになったマーサ。
リナはなかなか心を開いてくれない。
加えて、マーサが休んでる間に、
知らないイタリア人のシェフが雇われている。
マーサの心はからからに乾いてしまう。
でもここから素敵なレシピがはじまるのだ。
リナとの心の距離がだんだんと近づくに連れ、
気に入らなかったイタリア人シェフにも心を許していくマーサ。
このイタリア人マリオがとってもいい人だ。
陽気で、周りを楽しませるのが得意。
母親を亡くしてものを食べなくなった少女リナの前、
マリオが「賄い」で自分用のスパゲッティをつくる。
ごく雑駁なスパゲッティで、大盛りになって湯気をたてている。
それを、ズルズルと音をたてて豪快に食べている途中、
ふと用事を思い出した思い入れとともに、
皿を少女に預けて一言。
「ちょっとくらいならいいけど、全部食うなよ、オレんだから」
もちろんリナはあんまりおいしそうだから一口すすって、
やめることができず、全部食べてしまう。
そしてふたたび子供らしく生きるきっかけをつかむという、
とっても素敵な場面。
いやあ、なんともうまそうなスパゲッティだった。
くるくるとパスタさらって四月馬鹿
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