2005年 08月 31日 ( 1 )

『俳句』  饒舌のをんな二人や葡萄食む

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            饒舌のをんな二人や葡萄食む  麗蘭





味覚粗野のアメリカでも、
特にハワイは美味しいものの無いところと思われている。
先だって、ニューヨーク・タイムズの食味コラムニストに会い、
「ハワイのレストランで何処が美味しいと思われますか?」
と訊いたら、

"Nothing in Hawaii , absolutely nothing in Hawaii."

と言われたけれど、
必ずしもそうではない。

観光客の知らぬチャイニーズ、タイ、ベトナミーズで、
なかなかの小店がある。

ただ、こういう店には栄枯盛衰があって、
中国人や東南アジア人のオーナーにすれば、
「アメリカの奴ら、何食べさせても同んなじ。味のことちっともわからない」
と、確かにそう言いたくなるだろうが、
それで手を抜き出した店は、
だんだん客が寄りつかなくなり、
数年経たずして代替わりしてしまう。

「味の良し悪しに鈍感な人、一杯いる。
だけど、自分が作れないだけで、分かる人もたくさんいる。
アメリカ人を馬鹿にしてはいけない」
という建前の店が、結局長続きしている。

ところが、この手の店が繁盛に気をよくして、
ワイキキの一等地に進出し、
構えを広げたりすると、
たちまち駄目になる。

どうも、こういううまいもの屋は小店のうちが花で、
食べ物商売で巨富を築こうと思ってもそれは無理らしい。
観光客や不特定大多数を相手に華々しい成功をしたければ、
もっと別の算段手腕が要るのであって、
これもまた一種の才能だから、馬鹿には出来ない。

「商売というのは、チャチを相手にするのが一番儲かるんだよ」
と、祖父はかつて言った。
by leilan | 2005-08-31 06:49 | 俳句


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